会社名 | 株式会社エス・イー・シー・ハイテック |
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事業内容 | 情報通信ネットワークに関わる調査・企画提案、システム開発、ソフトウェア開発、評価業務、運用・保守、各種支援業務 |
企業URL | https://sech.co.jp/ |
新井 裕章 氏:事業部の統括責任者。予算執行・事業全体管理などを担当。
渡辺 好日呂 氏:DX 推進室。社内IT管理者、ISO、広報責任者。
飛延 陽一 氏:自社製品開発を担当。サーバーの上に自社製品のサービスソフトを載せて開発。
- FLEX / ベアメタルサーバー
- 定額制でデータ通信量(トラフィック量)の多い案件に強み
- 優れた性能とセキュリティ性
- 国内の業者が提供するサービスであること
- サービスに対して信頼があった
株式会社エス・イー・シー・ハイテックは、通信キャリア向けをメインにシステム開発・保守・ネットワーク構築や、組み込み系の開発、ソフトウェアの製品開発などを手掛けています。同社は、パケット量の多い自社開発製品の基盤としてKAGOYAのベアメタルサーバーを導入されました。ここでは、移行の経緯やサービス選定の理由について、事業部の統括責任者である新井様、DX推進の渡辺様、自社製品開発担当の飛延様にお話を伺いました。
御社の事業内容を教えてください。
当社は平成元年にサンワコムシスエンジニアリング株式会社の子会社として創立し、今年で36期目になります。2017年に現在の東京都品川区東五反田に本社を移転し、2024年、サンワコムシスエンジニアリング株式会社からコムシス情報システム株式会社の子会社となっております。 創業以来、通信キャリア向けをメインにシステム開発・保守・ネットワーク構築をしてきました。7年ほど前からは、カメラや車載といった組み込み系の開発分野へ進出し、現在は自社ソフトウェアの製品開発にも着手しています。
我々は、キャリアグレードの高品質かつ高性能な開発をベースとして、技術力を育んできました。「Link to People」という理念のもと、この技術力を活かし、OS・ミドルウェア・サービスソフトまで一貫しての対応が可能な点が当社の強みです。
クラウドストレージサービスの提供にあたり、
通信量の従量制課金によるコストが課題でした。
KAGOYAのサービスを導入いただいた経緯を教えてください。
当社は、某大手クラウドサービスを利用してのサービスの開発を強みにしています。そのため、お客様から「クラウドストレージ」サービスのご要望をいただいた際には、某大手クラウド環境の利用を前提とした提案を展開してきました。
ところがある時、一時的な利用を想定しているお客様において、近年の円安の傾向もあり、従量課金を基本とする某大手クラウドサービスでは利用料金が非常に高額になり、コスト面で折り合いがつきませんでした。そのため、サービス要件を変えずに費用を削減する方法を検討していました。
また別件で、自社開発のソフトウェア基盤として、全国で約5,000人が利用する教育コンテンツの開発基盤を検討していました。サービスの形式上、教育用の動画コンテンツを都度ストレージ上に保存し、必要に応じて動画コンテンツをダウンロード・視聴する必要があり、一時的なファイルの保存・ダウンロードの頻繁なやり取りが想定されるものでした。
こういった利用用途では、データ通信量が従量制だと料金が高額になってしまいます。そのためこちらも同様に定額で利用できる基盤が必要でした。
選定理由は、親会社の利用実績からの信頼と
定額であるメリットです。
KAGOYAのサービスをお選びいただいた決め手はなんですか?
もともと、コミュニケーション基盤でKAGOYAさんを利用し始めたのですが、当初、親会社がKAGOYAさんのサービスを利用しており、その評判が良く信頼もできたのが一番の決め手です。
実際に利用してみて、当社が要件として掲げていた費用面・信頼性・保守性なども満たしていました。
そういった背景があり、社内でKAGOYAのサーバーを使っていて、定額であったことを思い出して、クラウドストレージサービスの基盤検討の際にもご相談させていただきました。
KAGOYAさんを選んだ理由は、データ通信量が定額制であったことです。おそらく定額で利用できるのはKAGOYAさんぐらいだったかと思います。性能面やセキュリティ面での要件もクリアしていました。たとえばセキュリティ面ではWAFやファイアーウォールもあり、大手クラウドサービスと品質面では変わりません。
そのほか、国内の業者によるサービスであった点も、サービス導入の決め手となっています。
データ通信量(トラフィック量)が多くても、定額利用料金で使える大容量ストレージ
専用ファイアーウォールで独自のセキュリティポリシーによる機密性を担保したうえで、高速な回線で大容量ストレージご利用いただける構成をご提案。頻繁にデータのダウンロードが発生しても、KAGOYA ならデータ通信料金の課金はありません。しかも自社データセンターの潤沢なバックボーンを活かした、高速な通信環境で高品質なサービス提供を実現できます。
オンプレミス環境に比べ、非常に障害が少なく
アクセス権限の柔軟な設定が可能な点が良いですね。
導入の効果について教えてください。
クラウドストレージに関しては、まずオンプレミス環境と比較して障害が非常に少ないことに驚きました。年に数回発生していた故障によるアクセス不能状態というのが、現在は、記憶する限り導入して十年以上経ちますが、全くありません。
スペック的にも問題なく利用しています。運用面でも、ハードの保守や入れ替えなども弊社で検討する必要がなくなったことは大変助かっています。
また、外部からオンプレミス環境にアクセスする為にVPNサービスに関する機材等の利用をしていたのですが、それらが全部必要なくなったので、コスト面でもそれだけでも年間数十万の削減に繋がってます。
社内の情報共有基盤としての
クラウドストレージ利用も活発になっています。
近年ですが、コロナ禍を経て勤務形態のひとつにテレワークが定着しつつあります。そういった状況下で、ペーパーレス化を強く推進する必要が出て来まして、テレワークの弊害であるコミュニケーションの希薄化への対策が必要となるなど、情報共有基盤であるクラウドストレージの活用範囲・活用目的が拡大してきています。
社内の最新の取り組みとして、社員同士の横のつながりの強化、社員の自発的な活動力の強化といったのを通して、社員のエンゲージメント向上を目的とした「StepForward活動」というものを推進しています。これは、仕事関連の有無に関わらず社員が自発的に他の社員を巻き込んで何等かの活動をする際に、会社として費用面/広報面などで活動を支援しようという取り組みです。
まだ、運用開始から数年ですが、既に100件近い活動が登録されています。こういった社員同士の情報共有の場として、現在クラウドストレージを利用する機会が増えています。
大手クラウドとも遜色ない品質。
定額での提案が可能なため訴求力があります。
また、自社製品の基盤としては、サービスの提供基盤としても、性能面やセキュリティ面での要件もクリアしており、WAFやファイアーウォールの活用でオンプレミス環境と変わらず安心して利用できます。また、大手クラウドサービスとも品質面では劣りません。
データをダウンロードする機会が頻繁にあるクラウドストレージであっても、貴社サービスであれば定額で提案が可能で、お客様側もデータ通信量を気にせず運用できるので、その点大変訴求力があると思っています。
実際に、一部顧客で、某大手クラウドで提供した場合の利用料と比較して月額で数十万円のコストを削減できています。
今後は、紙ベースの書類を全て電子化したいですね。
また、新サービスを開発して外販したいと考えています。
今後、FLEXを使ってどのようなことを実現したいと考えていますか。
コロナ禍を経て、テレワークの勤務形態が定着しつつあります。そうしたなかで、テレワークによるコミュニケーション希薄化への対策やペーパーレス化が求められている状況です。
情報共有基盤のクラウドストレージは、活用範囲・活用目的が拡大しています。ペーパーレス化は進んでいますが、まだ紙ベースで運用されている書類がいくつか残っている状況です。これらも含めて、クラウドストレージを活用しながら紙ベースの書類を全て電子化し、完全ペーパーレス化を実現したいですね。
また、FLEXによるクラウドストレージ基盤を使った新しいサービスを開発し、クラウドストレージとパッケージにして外販したいとも考えています。たとえば、予算管理機能などを搭載する特定業界をターゲットとしたBIツールなんていいですね。よい感じに動作する予算管理システムを自前で作ろうと検討を開始しているところなので、ちょうどよいと思っています。