マネージド仮想専用サーバーとは？通常の専用サーバーとの違いについて

一口にレンタルサーバーと言っても、その種類は複数あります。

共用サーバーやマネージド専用サーバーといった種類がありましたが、最近ではマネージド仮想専用サーバーという新しいレンタルサーバーの種類も登場し始めました。

そこで今回は、このマネージド仮想専用サーバーがどの様な特徴を持ったレンタルサーバーなのかをご紹介いたします。

マネージド仮想専用サーバーとは？

それでは早速、マネージド仮想専用サーバーがどのようなレンタルサーバーなのか、従来の共用サーバーやマネージド専用サーバーとの違いも交えて解説していきたいと思います。

そもそもレンタルサーバー自体詳しくないという方のために、共用サーバーとマネージド専用サーバーについてもご紹介しますので、ご安心ください。

そもそも共用やマネージド専用とは

まずは共用サーバーやマネージド専用サーバーについてご紹介します。

共用サーバーの特徴

レンタルサーバーは明記されていることは少ないですが、その多くは共用サーバーで提供されています。この共用サーバーは1つのサーバーを複数の契約ユーザーが利用、つまり共用して使用するレンタルサーバーです。

1つのサーバーを共有して利用するため、費用は比較的安価に抑えることができる反面、同じ共用サーバー利用者の中にサーバーに高負荷をかけてしまうような使い方をしているユーザーがいる場合は、その影響によりサーバー遅延やサーバーダウンといった障害に巻き込まれる可能性があります。

マネージド専用サーバーの特徴

この共用サーバーに対して、マネージド専用サーバーの場合は1つのサーバーを専有して利用することができるレンタルサーバーです。

このため共用サーバーのように、他のユーザーによる影響を受けることがなく安定したサーバー運用が可能となります。もちろん、1つのサーバーを専有することから費用は共用サーバーよりも高くなります。

なお、マネージド専用サーバーの「マネージド」についてですが、これはユーザー専用のサーバーではあるが、そのサーバー自体の保守運用はサーバー提供会社が管理することため、管理された、すなわちマネージドされている専用サーバーという名称になっています。

専用と仮想専用の違い

従来のレンタルサーバーである共用サーバーとマネージド専用サーバーに対し、新しく登場したマネージド仮想専用サーバーは何が異なるのかをご紹介します。

言葉だけで説明すると、マネージド仮想専用サーバーはクラウド技術を用いて仮想環境内にマネージド専用サーバーを構築したものとなります。

つまり実際に1つのサーバーを専有するのではなく、複数のユーザーと一緒に利用することになりますが、仮想化された専用サーバーとなりますので、使い勝手自体はマネージド専用サーバーと同様となります。

ただ、具体的な仮想環境の構築方法はさまざまな方法がありますので、更に細かな特徴に関してはマネージド仮想専用サーバーを提供しているサーバー提供事業者によって異なります。

マネージド仮想専用サーバーのメリット

続いては、マネージド仮想専用サーバーにはどの様なメリットがあるのかについてご紹介します。

ザックリ言ってしまうと、マネージド仮想専用サーバーは共用サーバーとマネージド専用サーバーのメリットを併せ持つサービスだと表現できます。

他のユーザーの影響を受けない

前述でもご紹介の通り、マネージド仮想専用サーバーはマネージド専用サーバーを仮想環境で構築しているサービスです。

これによりサーバーのIPも共有のものを利用しないため、マルウエアの踏み台にされる等で他のユーザーがブラックリストに振り分けられても、自分の契約しているサーバーのIPからのメールに影響はありません。

また他のユーザーがサーバーが高負荷になるような使い方をしていても、それによる影響に巻き込まれることなく、専有状態と同じ環境を利用できます。

専用サーバーなのに安い

マネージド仮想専用サーバーはマネージド専用サーバーと同じく、他のユーザーによる影響を受けないサーバー環境です。

通常こういったサーバーの専有はサーバー機器を1台丸ごと利用することになりますので、費用は一気に高くなる傾向にありますが、マネージド仮想専用サーバーの場合はサーバー機器1台あたりに対し複数ユーザーの利用が可能となっていますので割安で契約できます。

もちろん、共用サーバーほど安くなることは少ないですが、従来のマネージド専用サーバーよりも費用を抑えながら専有できるサーバー環境の利用が可能となります。

セキュリティも万全

当然ながらマネージド仮想専用サーバーは、セキュリティでも万全です。

基本的にはセキュリティ面もマネージド専用サーバーと同様のレベルのものが適用されますので、仮想環境の専用サーバーだからといってリスクが増えることはありません。

KAGOYAでもマネージド仮想専用サーバーを利用できる

このようにマネージド仮想専用サーバーは従来のレンタルサーバーの長所を詰め込んだ次世代のレンタルサーバーとなっています。

しかし、それ故に現時点ではマネージド仮想専用サーバーを提供している会社は少ないです。

なお、KAGOYAの場合は元々クラウド系のサービスも展開しており、仮想化に関するノウハウも豊富であるためマネージド仮想専用サーバーの提供は行っております。

現時点ではマネージド専用サーバーの024v Dualのみが仮想専用ですが、今後もマネージド仮想専用サーバーのプランを増やしていく予定です。

まとめ

マネージド仮想専用サーバーは、クラウド技術を用いた新しい形態のレンタルサーバーです。

共用サーバーとマネージド専用サーバーのメリットを併せ持っていますが、まだまだ提供しているサーバー提供事業者は少ない状況にありますが、用途に見合うスペックがあればかなりオススメできるサーバーとなっています。

今後、マネージド仮想専用サーバーも増えていくことが予想されるため、レンタルサーバーの乗り換えなどを検討されている場合は検討の余地は十分にあります。