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ChatGPTを利用する上での注意点!正しい情報の扱い方とリスク回避について

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ChatGPTのリスク

生成AIの中でも既にビジネスシーンでも活用され始めているChatGPTですが、実は使い方次第では大きなリスクが発生するケースがあります。

場合によっては、会社の存続にも関わる重大な事案に発展する可能性もありますので、この記事ではそういったChatGPTを利用する上での注意点についてご紹介します。

ChatGPTとは

まずは、そもそもChatGPTのことを深く調べたことがないという方のために、どういったツールなのかについて簡単にご説明します。

ChatGPTは冒頭でも少し触れたように生成AIと呼ばれるAIが様々なタスクをサポートするツールです。

日本語にも対応しており、ユーザーの質問に答えたり、テキスト生成、翻訳、プログラミングコードの作成、要約など、さまざまな言語タスクを実行できます。その優秀さから、最近では学校の夏休みの読書感想文をChatGPTに書かせるという使い方もされています。

ChatGPTの利用に関して費用は基本無料ですが、ビジネス活用する場合などより高度な機能が必要な場合には有料プランでワンランク上のクオリティでサポートしてくれるプランもあります。なお、有料プランの費用は20ドル/月と外貨支払いとなりますので、為替の変動により毎月の日本円での支払額は変動します。

なお、ChatGPTは有料プランで十分なクオリティの返答をしてくれますが、更に拡張性を持たせるために様々なプラグインやツールも登場しています。

※プラグインは有料プランでのみ利用可能

ただし、ChatGPTの欠点としては返答は全てテキストベースでの返答となりますので、画像生成や動画生成といった分野では回答ができません。また、ChatGPTのAIは過去の膨大なデータから最適な回答を作成するため、最新の情報にアクセスすることはできません。

ChatGPTを利用する上での注意点

それでは、上記の内容も踏まえてChatGPTを利用する上での注意点についてご紹介します。

冒頭でもお話のように、内容によっては重大なリスクが発生する可能性もありますので、特にビジネス活用を検討されている方は要注意です。

間違った回答をする場合がある

1つ目の注意点は、ChatGPTから返ってくる回答は全てが正しい情報ではないということです。

私自身、実際に使用していて間違った回答が返ってきたことがあり、「500文字以下で答えて」とプロンプト(指示文)を出したにも関わらず、返答は588文字とそこそこ文字数オーバーすることがありました。

他にも、ChatGPTで収集できる情報が数年前の古い情報までしか不可能なことが関係しているのか、本当のことに感じるような回答だったが、実はその内容が全くの見当違いだったこともあります。そのため、ChatGPTの回答は全て正確な情報だと思わずに、話半分、あくまでも参考程度に参照する情報と認識して利用する必要があります。

著作権に引っかかる可能性

ChatGPTは質問に対してネット上にある情報をかき集めて回答する傾向にあります。そのため、参照元となる情報元が少ない場合は特定のサイトや書籍に記載されている内容がそのまま回答として返ってくる可能性があります。

既にご存じの方もいるかと思いますが、テキストベースのものであっても著作権法は適用されますので、仮ChatGPTが他のメディアや書籍に記載している内容をそのまま返答し、それを自社サイトなどでそのまま掲載してしまた場合、著作権の侵害に該当してしまいます。

例えこれがChatGPTから抽出したテキストデータだったとしても、残念ながら罪を免れることはできません。特に企業の場合はSNSなどで発覚・拡散されて炎上してしまうと、それ以降デジタルタトゥーとして残ってしまい今後の事業にも悪影響を及ぼすでしょう。

古い情報までしか抽出できない

前述でもご紹介の通り、ChatGPTでは最新の情報までにはアクセスできないため、ここ数年の情報に関する対応ができません。そのため、頻繁に正解が変わるような分野に関する質問は極力避ける必要があります。

  • AI関連(場合によっては数週間で大きく変動する)
  • 国際情勢
  • 株価や為替の傾向など
  • iPhoneなど定期的に新商品が発売される分野
  • etc

こういった部分をChatGPTだけをソースとして用いてしまうと、最新の情報に疎いと思われたり最悪の場合は相手に勘違いをさせて何らかの損失を与えてしまうリスクもあります。

機密情報の流出の可能性もある

ChatGPTでは質問に対する回答をAIがサイトや書籍から正解を探し出すと紹介しましたが、厳密には情報の仕入れ先には他のユーザーも含めて過去の質問や回答といった情報も含まれています。

そのため、機密情報を記載したテキストの整理や要約をChatGPTに依頼してしまうと、社外ユーザーが関連した内容の質問をした際に、その際に入力した機密情報も含めて回答してしまう可能性があるのです。

また、OpenAI公式からも特定のプロンプトの削除はできないことから、「ChatGPTに機密情報の共有をしないように」という警告もされています。

社内情報や個人情報などを含む質問をChatGPTに投げると機密情報の流出に繋がることがある。実例もあるのでそちらも紹介する

別視点ではありますが、ChatGPTで悪質なマルウェアやフィッシングメールを生成できることが世界的に大手のベンダー複数社によって報告されていますので、こういった視点で見てもChatGPTで機密情報を取扱うことはリスクが大きいことがうかがえます。

安全にChatGPTを活用する方法

ChatGPTは気軽に利用できるものという認識でいる方も多いと思いますが、実際にビジネス活用するとなると前述でご紹介したような注意点には気を配る必要があります。

では、ChatGPTをビジネスシーンで利用したいとなった場合どのような活用方法があるのか、その具体例をご紹介していきたいと思います。

テキストの添削や校正

1つ目のChatGPT活用方法としては、テキストの添削や校正ツールとして使用する方法があります。

もちろんご紹介の通り機密情報を含むテキストはNGですので、ここでは資料や公開されても問題ない範囲の内容が記載されたテキストに留めるようにする必要があります。

アイデア出し

2つ目の活用方法としては、キャッチフレーズや施策などのアイデア出しのツールとして利用する方法です。

記事タイトルの案を出してもらったり、記事の構成案を作成してもらうという方法でも用いられることがあります。

簡単なキーワード調査

ChatGPTでは簡単なキーワード調査を行うこともできます。

ただし、ここ数年で変動がありそうなキーワードの場合、ChatGPTでは最新情報を入手できないという特徴を持っていますので、普遍的なキーワードに限られます。

既にキーワード調査ができるツールを利用されている場合はわざわざこの使い方をする必要はありませんが、なんのツールも使用していない場合はその場しのぎとして利用することは可能です。

ツール連携による効率化

ChatGPTにはそこで抽出したデータを自動的にExcelデータなどに出力できるように連携させることができます。

もちろんツール連携の難易度はそこそこ高い作業となりますが、ChatGPTを使って一部だけ変更して何度も同じような質問を繰り替えしてデータを抽出する場合には、こういった連携を行うことで大幅な業務効率の改善に繋げることができます。

また、ChatGPTをチャットボットなどに取り入れることで、サイト訪問者への接客をAIで対応するという近未来な使い方も可能になっており、実際にKAGOYA VPSとLINEを使用してLINEボットを作ることができます。

翻訳ツールとして

ChatGPTは翻訳ツールとしても利用できます。

この記事を作成している時点で、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、オランダ語、ロシア語、アラビア語、中国語を含む複数の言語に既に対応していますので、今後も更に対応言語が増えると予想されます。

ただし、ChatGPTは英語を得意とするAIツールですので、それ以外の言語が絡む翻訳作業に関しては簡単な文章であれば問題ないでしょうが、複雑な文章の場合は誤った翻訳を行う可能性もありますので、その点には注意が必要です。

プラグインで更に活躍の幅が広がる

ChatGPT自体の紹介の際に少し触れましたが、ChatGPTにはプラグインなどで機能を拡張することができます。

これにより、ChatGPT単体では不可能もしくは精度が高くない作業であっても、対応可能になったり更にクオリティを高めることができるようになります。

プラグイン一例
  • SEO.app:SEO特化した機能
  • Zapier:自動ワークフローと連携
  • Expedia:旅行予約サイトと連携
  • 食べログ:レストランの検索
  • Photorealistic:画像生成AI用に最適なプロンプトを作成
  • SceneXplain:画像の概要をテキスト化
  • Link Reader:PDFや画像、webページのURLの読み込み
  • Kakaku.com:さまざまな商品の価格が比較
  • Stories:物語を生成
  • PlugFinder:ChatGPTプラグインを検索
  • AI Agents:他プラグインなどと連携してタスクを自動化できる
  • Mercari:自然な会話を通じてメルカリ商品を検索することが可能に
  • Make A Sheet:データを渡すとCSVファイルを作成してくれる
  • TRAVELKO:日本の宿泊施設を検索できる

特筆すべき点はいくつかの日本企業もChatGPTで利用できるプラグインを開発・リリースされている点です。

2023年9月11日時点で既に928個以上のプラグインが存在しており、今後も継続して増加することが予想されますので、ChatGPTの可能性は今後も広がり続ける事でしょう。

まとめ

ChatGPTは使い方次第では非常に便利な生成AIツールではありますが、反対に使い方や活用方法を間違えると大きなリスクが発生してしまうツールでもあります。

しかし、そういった注意点にさえ気を付ければ、業務効率を大幅に向上できる可能性を秘めていることも事実ですので、これからの時代はいかに賢くAIを使いこなすかという時代になってきそうですね。

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