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世界No.1アクロニスのクラウドバックアップ、仕組みと魅力を徹底解説

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ランサムウェア対策・災害対策などのため、企業においてバックアップの重要性は増していることは言うまでもありません。

しかし、バックアップをとっているもののうまく復元できる自信がないバックアップ対象が増えて作業が煩雑化してしまっているなど、バックアップに関して課題を抱える企業様は多いのではないでしょうか。

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今回は世界150ヵ国でバックアップを含めたサイバープロテクションのソリューションを展開するアクロニス社の古舘與章様と佐藤匡史様に、最新のバックアップ技術や現状について伺いました。

あわせてアクロニスのバックアップ技術を採用したカゴヤの『クラウドバックアップ/Acronis』について紹介しています。

アクロニスの事業内容・サービス

カゴヤ・ジャパン 國府:
まずはアクロニス様の沿革について教えてください。

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アクロニス・ジャパン株式会社 古舘様:
アクロニスはグローバルの企業で、2003年にシンガポールで起業し、現在はスイスとシンガポールに本社を置いています。当初から北米・ドイツ語圏・日本を主なビジネス拠点としており、製品のリリースもこれらの地域や国にて行っています。

日本では当初、代理店様経由でサービス展開して頂いておりましたが、2009年には日本法人が設立され、この時点から日本でのビジネスはアクロニス・ジャパンが取り扱っています。ほぼすべてが間接販売であり、販売パートナー様やディストリビューター様経由でビジネス展開をしております。

國府:
ここで、インタビューを受けていただく古舘様・佐藤様、それぞれのポジションや業務内容を教えていただけますでしょうか?

古舘様:
わたしはクラウドセールスマネージャーというポジションで、クラウド商材全般の営業やビジネス開発を担当しています。

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アクロニス・ジャパン株式会社 佐藤様:
わたしはセールスエンジニアリング統括部の統括部長をさせていただいておりまして、プリセールスをはじめ、新しいテクノロジーを講演などで世の中に伝える仕事も兼任しています。

國府:
ありがとうございます。貴社の事業内容についてお聞かせください。

古舘様:
アクロニスはバックアップやデータ保護全般のソリューションを扱う企業で、現在、世界150ヵ国でサービス展開しており、500万人以上の個人ユーザーと50万社を超える企業・ユーザーにアクロニスのソリューション・サービスを選択いただいています。

その中で個人ユーザー向けに提供しているのがAcronis True Imageです。

Acronis True Imageは弊社が最初に提供開始した商品で、現在は家電量販店やAmazonなどで購入いただけるソフトウェアです。我々はもともと個人ユーザー向けからスタートしており、そこからコーポレート向け・サービスプロバイダー向けに事業を展開している次第です。

個人向けのAcronis True Imageとは?イメージバックアップとは?

國府:
Acronis True Imageとは、どんなソフトウェアでしょうか?

古舘様:
それまで世の中に広がっていなかった、イメージバックアップという考え方を定着させた商品です。

イメージバックアップとは簡単に言うと、OS領域含めPC環境まるごと『イメージ』にまとめてバックアップし、何かあった際にはまるごとバックアップをとった時点に戻すという技術です。Acronis True Imageは、個人様でもイメージバックアップを簡単に行っていただける製品となっています。

國府:
個人向けからスタートしたということですが、現在も貴社では個人向けサービスの売上が多いのでしょうか?

古舘様:
いえ、現在はBtoB向けが大半となっていますね。個人向けの売り上げが落ちているわけではなく、価格帯が個人向けとBtoB向けでは違いますから。

國府:
イメージバックアップの技術は、個人のPC向けも企業のサーバー向けも同じでしょうか?

古舘様:
基本的には同じですね。その中でも支持いただいている弊社の技術の特徴は、バックアップを取るのがクライアントPCやサーバーかということに関係なく、バックアップ元と全く異なる機種・クライアントPC・サーバーなどに復元ができるという点です。

これは、バックアップ元・バックアップ先のデバイス間の違いを吸収する『Acronis Universal Restore』という技術を採用していることで実現しています。のちほど紹介させていただくカゴヤ様のサービスでも、この技術が大きな売りとなるはずです。

國府:
ファイルやフォルダごとにバックアップするのに比べると、イメージバックアップはバックアップを取得したり復元したりするのが簡単そうですね。イメージバックアップは、いつ頃から浸透していますか?

古舘様:
イメージバックアップ自体が日本で広がり始めたのは2007年・2008年からですね。そのころから急激に伸び、2011年の震災後には最も大きく伸びています。当時はファイルベースのバックアップが主体でしたが、システム復旧や復元の確度といった点を評価いただいて、弊社の商品やサービスが口コミで広がったような次第です。

現在、バックアップ市場を形成しているのは、主にイメージバックアップというような状態となっています。

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國府:
イメージバックアップでは、アクロニス様が世界の先駆者であるということですね?

古舘様:
はい、そのように考えています。

アクロニス「クラウドバックアップ」の仕組みと強み

アクロニスの考える「クラウドバックアップ」とは?

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國府:
イメージバックアップが、バックアップの主流になっているということは分かりました。次にアクロニス様の提供されているクラウドバックアップについてお聞かせいただけますでしょうか?

佐藤様:
従来、日本でのバックアップといえば、バックアップを制御するための管理サーバーをオンプレミスに設置して複数の環境を統合的に管理する、といったかたちが大半でした。

それをふまえ、日本でも何気なくクラウドバックアップという言葉が使われますが、どういう発想かというと、これまでバックアップをストレージやNASにおいていたところを、パブリッククラウドにかえるというものなんですね。

國府:
バックアップの保存先を従来のストレージやNASから、パブリッククラウドにかえるということですね。

佐藤様:
はい、そうです。

ですが、アクロニスのクラウドバックアップの発想は全く違います。アクロニスのクラウドバックアップでは、そもそも管理サーバーが必要ありません。

それでは、どこから管理をするかというとクラウドからです。クラウドから管理するサービスなので、サービス型のクラウドバックアップということができます。

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國府:
まずオンプレミスで管理サーバーを設置する必要がなくなる、というメリットがあると思いますが、それ以外にアクロニス様の考えるクラウドバックアップではどんなメリットがあるのでしょうか。

佐藤様:
いろいろありますが、まず世の中がクラウドに向かっているなかで、圧倒的に効率がよいという点は言えますね。

みなさんがクラウドに注目し、そのクラウドへ散り散りになったワークロードを一元管理しようとすると、オンプレミスの管理サーバーでは管理しにくいんですね。

対してクラウド側からであれば管理しやすくなっています。

國府:
それは、なぜでしょうか。

佐藤様:
理由はいろいろとあげられるんですが、まずクラウドは外部からの接続を容易にしているため、クラウドの基盤からだとアクセスしやすいんです。

そのため、たとえばバックアップの対象がAWS・Azure・オンプレミスにあるお客様であれば、クラウド側から管理するのが『効率が良い』ということになるのです。ここに国産のクラウドが入ってくると、なおのこと、こういったかたちがよくなります。

國府:
なるほど、よくわかりました。それでは、アクロニス様の考えるクラウドバックアップの場合、バックアップデータはどこに保存されるのでしょうか?

佐藤様:
はい、アクロニスの発想ではデータはどこにおいてもいいんです。

AWSでも結構ですし、他のクラウドにおくこともできます。あるいは、おかしく聞こえるかもしれませんが、クラウドのバックアップをオンプレミスにおいてもいいのです。もちろん、複数の場所に散らして保存してもよいですし、自由に設定いただけます。

アクロニスがクラウドバックアップのデファクトスタンダードに

國府:
クラウドバックアップは、日本でどのくらい広がっているのでしょうか。

古舘様:
我々も全ての数を把握しているわけではないのですが、バックアップを提供されている事業者のうち、アクロニスのプラットフォームを利用したクラウドバックアップを提供されている事業者はその中の半分以上と推定しています。それ以外のバックアップサービスは、イメージバックアップではなくファイル単位のバックアップですね。

國府:
貴社のプラットフォームを使ってクラウドバックアップを提供している事業者数はどのくらいあるのですか?

古舘様:
50以上ですね。

佐藤様:
おらそく国内でホスティングやVPSなどを、プラットフォーマーとしてサービス提供されているメジャーな企業で50社といったら、「ほとんど」という意味になります。

國府:
つまり実質的に、貴社のクラウドバックアップが、クラウドバックアップのデファクトスタンダードになっているということですね。

佐藤様:
はい、その通りです。

バックアップの先にある『データ保護』という考え方について

國府:
アクロニス様はバックアップにとどまらず、その先のデータ保護を以前から提唱されていますね。バックアップの未来として考えるべきこととして、その点をお話いただけますか?

佐藤様:
分かりました。我々アクロニスは旧来バックアップの会社と呼ばれていますが、もうここ6~7年はバックアップではなく、セキュリティを含めた『データ保護』を提供しようとする会社となっています。

AI・量子コンピューティング・宇宙など、テクノロジーの粋を集めて新しいテクノロジーが生み出されていくわけですが、これらテクノロジーには共通するものがあります。

それがデータですね。いかなるハイテクノロジーもデータがないと、そもそも意味をなしません。

國府:
バックアップにとどまらず、データをより包括的な視点で守ろうというのが『データ保護』という考え方なのですね。

佐藤様:
はい。たとえばデータのセキュリティを守る重要性は以前にも増して強くなっています。

日本は地震や水害などの大きな自然災害に見舞われていますが、その被害にあって『データを全て失った』という企業様も少なくはないでしょう。

また近年では非常に多くの企業が『ランサムウェア』の被害にあっています。

國府:
ランサムウェアとは、データにロックをかけて読めないようにするマルウェアのことですよね。そうしてマルウェアの作者側から、データのロックを解除する代わりに多額の身代金を要求されるという被害が広がっているということは知っています。

佐藤様:
その通りです。今やランサムウェアは企業を狙い、身代金は億単位となっています。日本の名だたる企業様は、皆さん被害を受けていてそれに対する対策も考えておられます。

仮に現時点で被害を受けていないのであれば、運がよいぐらいに考えた方がよいですね。

日本だけでなく諸外国でもその被害は甚大でして、重要なシステムがランサムウェアに攻撃され使えなくなってしまうということも多いです。

國府:
その割にニュースなどで報道される機会は少ないですね。だから身近に感じない企業様も多いのかもしれません。

佐藤様:
ニュースにならないのは、企業が自分のところのデータがマルウェアに感染しているということを公開できないからですね。泣き寝入りするんです。

攻撃者も、データを消すこと自体に興味はないから『消去する前に流出させるぞ』といえば効果的ですよね。

國府:
ニュースになることが少ないから、実際どのくらいの被害が出ているというのも伝わりにくいのかもしれないですね。

佐藤様:
たとえばこれはアメリカの例ですが、フロリダ州のレイク・シティがランサムウェアに攻撃され、約50万ドルという巨額の身代金を支払ったという件が大きなニュースになりました。ただ、これも取材側が把握している金額で、実際にはもっと高額である可能性もあると思います。本当の金額は言えないので。

國府:
アクロニス様のデータ保護では、どのようにセキュリティを担保するのでしょうか?

佐藤様:
まず、セキュリティを担保するためにはバックアップを持つことだけでは足りません。なぜなら、ハッカーはまずバックアップから攻撃しようとするためです。

そこでアクロニスでは、たとえば弊社のソフトウェアでしか読めない独自フォーマットで暗号化を行っています。そのため仮に盗聴されたとしても、ハッカーはそれがなんのデータかわかりません。

またデータの保存先として指定する弊社のクラウドは、アクロニスのソフトウェアでしか接続できません加えて、アクロニスのソフトウェアを保護するための『アクティブプロテクション』という機能も実装しています。これによりアクロニスのいかなるサービス・プロセスもハッカーは攻撃することはできません。

このようにセキュリティが強固であるため、ハッカーは狙いにくいアクロニスに対してそもそも攻撃しないんですね。効率が悪いので。世の中には、野放しのクラウドもたくさんあるため、ハッカーはそちらを狙います。

國府:
なるほど。単にバックアップをするだけでなく、確固たるセキュリティも担保するのがアクロニス様のおっしゃるデータ保護ということですね。

佐藤様:
はい。加えて、復元のしやすさ・データの戻しやすさなども重視しています。

我々は、データ保護にあたりSAPASという5つのベクトルを掲げています。

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SAPASは信頼できるデータコピーが常に利用できるという安全性(Safety)と、いつでもどこでも簡単に利用できるようにする接続性(Accessibility)、プライバシー保護(Privacy)、データが改ざんされていないことを簡単に証明する真正性(Authenticity)、脅威や悪意ある攻撃から保護するセキュリティ(Security)という5つの単語をつなげた概念です。

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このなかで、得意なベクトルを1つずつ提供しているベンダーはありますが、全部まるごと対応しているのは、世界でもアクロニスだけです。

國府:
ありがとうございます。バックアップにとどまらず、より広い視点で『データ保護』の必要性を提唱されている貴社の考え方は理解できました。

カゴヤ『クラウドバックアップ/Acronis』の魅力

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國府:
カゴヤ・ジャパンは貴社のクラウドバックアップをベースに構築した弊社の新サービス『クラウドバックアップ/Acronis』の提供を開始しました。

『クラウドバックアップ/Acronis』は、初期費用無料・月額2,200円~という低価格で、アクロニス様の高品質なクラウドバックアップをご利用いただけるサービスです。標準の費用の中に、100GB分のクラウドの保存領域も含まれている上に、追加費用を支払っていただければ、100GB以上のバックアップを可能です。

『クラウドバックアップ/Acronis』ではクラウド上のサービスを使って、物理サーバー・仮想サーバー・PC問わず、全てのデータをまるごとイメージバックアップしていただけます。

貴社のクラウドバックアップは、使いやすさも大きなメリットですね。

古舘様:
はい、専用のソフトウェアをインストールしていただければ、あとは管理画面からバックアップに関する簡単な設定をするだけでお使いいただけるようになります。

その設定も、特にこだわりがなければデフォルトの設定をお使いいただいても問題ありません。管理画面は直感的に操作できますし、3・4枚の簡単な手順書があれば、どなたでも簡単に行っていただけます。

國府:
バックアップだけでなくリストア(復元)の設定も、簡単で手間がないですね。直感的で、特別な知識も必要ありません。これくらい簡単なら『バックアップはできても復元の仕方が分からない』と悩む方もいないでしょう。

使いやすさは、非常に大きなポイントです。どんなに高品質なサービスでも、『操作が難しくて理解できない』となったら、結果的に使っていただけないので。操作性が簡単で、かつ、その背景で品質の高いバックアップが実行できるサービスなので、お客様に自信をもっておすすめできます。

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それにサービスプロバイダー様が弊社の『クラウドバックアップ/Acronis』を使い、エンドユーザー様に再販いただく際も、顧客管理のために必要なカスタマイズが、管理画面から全て簡単に行えるようになっている点も素晴らしいですね。

クラウドバックアップ/Acronis

物理サーバー・仮想サーバー・PC問わず、データの全てをクラウド空間にバックアップ

初期費用なし、基本料金2,200円で100GBまで利用可能。100GB以上ご利用の場合も、従量制料金なので無駄なコストは発生しません。イメージバックアップデータからベアメタル環境(OSなどが何も導入されていない、まっさらな状態)へ復元可能。詳しくはこちら。