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独自ドメイン+グローバルIPアドレスでサーバーを公開する方法

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サーバーをインターネット上で運用する場合、そのサーバーのグローバルIPアドレスさえわかれば遠隔からでもアクセスできます。しかし、最大で12個の数字で構成されるグローバルIPアドレスを覚えるのは簡単ではありません。アクセスのたびに、グローバルIPアドレスを打ち込むのは手間もかかります。

その点、独自ドメインであればグローバルIPアドレスより覚えやすくサーバーへアクセスしやすいです。この記事では、独自ドメイン+グローバルIPアドレスでサーバーを公開するのに必要なことや方法を解説します。

独自ドメイン+グローバルIPアドレスを利用

独自ドメインでサーバーを公開するために必要なこと

独自ドメインでサーバーを公開するためには、そのための仕組みを理解した上で事前の準備が必要です。ここでは独自ドメインを利用しサーバーを公開する際に、どのようなことが必要になるか、1つずつ分かりやすく解説します。

<前提>そもそも独自ドメインでサーバーを公開するとは?

独自ドメインの図解

インターネット上で対象のサーバーへアクセスするためには、インターネット上の住所であるIPアドレスを調べる必要があります。独自ドメインでサーバーを公開するとは、ドメインを使いサーバーのIPアドレスをインターネット上で検索できるようにすることです。

IPアドレスがわかれば、インターネットを通じ目的のサーバーへアクセスできます。そうして、IPアドレスを検索する際に参照されるのがDNSサーバーです。

DNSサーバーには、そのドメイン名(ホスト名)に紐づくIPアドレスが何かが登録されています。たとえばPCで対象サーバーへアクセスする際、PCはDNSサーバーに対してそのホスト名に紐づくIPアドレスを問い合わせるのです。その後、DNSサーバーから回答されたIPアドレス(サーバー)に対しアクセスします。

独自ドメインに紐づけるサーバーのIPアドレスを確認する

独自ドメインでサーバーを公開するためには、まずサーバーのIPアドレスを確認する必要があります。レンタルサーバーやVPSを利用している場合、サーバーのIPアドレスはたいていコントロールパネルで確認可能です。詳しい確認方法については、ご利用中のサービスが公開しているマニュアルを確認ください。

独自ドメインとIPアドレスを紐づける

サーバーのIPアドレスを確認できたら、次に独自ドメインと紐づけるための作業を行います。より具体的には、DNSサーバーに独自ドメイン(ホスト名)※とIPアドレスを紐づけて登録するための作業を行うのです。この作業を行うことで、インターネット上でDNSサーバーを介し、独自ドメイン(ホスト名)に紐づくIPアドレスが検索できるようになります。

※ホスト名とは

ホスト名とは、ネットワーク上でサーバーを識別するための名前です。インターネットにおいて独自ドメインは、以下のようにホスト名の一部となります。

例:

  • 独自ドメイン:example.jp
  • ホスト名:www.example.jp
    (この場合、example.jpという文字列をそのままホスト名として登録することも可能です。)

独自ドメインでサーバーを公開する方法

独自ドメインを使いサーバーを公開するための仕組みや、そのために必要なことをみてきました。それでは独自ドメインでサーバーを公開するためには、どのような手順で作業をすすめる必要があるでしょうか。以下、独自ドメインでサーバーを公開するための方法を紹介します。

<前提>独自ドメインを管理するのに必要なサービス(サーバー)を準備する

独自ドメインでサーバーを公開するためには、以下にあげるサービス(サーバー)を契約・用意する必要があります。

  • ドメイン管理サービス
    独自ドメインの取得・管理を行うためのサービスです。独自ドメインを利用する際は必ず契約する必要があります。
  • DNSサーバー
    インターネット上で、その独自ドメイン(ホスト名)に対するIPアドレスを問い合わせられた際に、その回答を行う「DNSサーバー」が必要です。DNSサーバーは自分で構築して運用することも可能ですが、一般的には専用のサービスを契約して利用することが多くなっています。
参考

カゴヤドメインでは、カゴヤ共用サーバーサービスなどを新規契約いただくと1契約につき1ドメインの取得費用が無料になります。カゴヤドメインでは、DNSサーバーも無料で提供しています。

詳細はカゴヤドメイン公式サイトで確認ください。
https://www.kagoya.jp/domain/

1.独自ドメインを管理するネームサーバー(DNSサーバー)を登録する

独自ドメインとグローバルIPアドレスを紐づける前に、その独自ドメインを管理するDNSサーバーをインターネット上に登録する必要があります。この登録を行うことで、対象ドメイン(ホスト名)を管理するDNSサーバーが、インターネット上で検索できるようになるのです。

この手続きを一般に、「ネームサーバー登録」や「ネームサーバー申請」と言います。(ネームサーバーとはDNSサーバーの別名と理解して間違いありません。)

ネームサーバー登録・ネームサーバー申請の方法は、契約先のドメイン管理サービスによって異なります。具体的な方法については、ドメイン管理サービスのマニュアルで確認ください。多くの場合、コントロールパネルなどから簡単に実行可能です。

なお、現時点で独自ドメインに登録されているネームサーバーに関しては、以下ウェブサイトで確認できます。それぞれのウェブサイトでネームサーバーを検索したいドメイン名を入力してください。

DNSレコードを登録する

ネームサーバー登録・ネームサーバー申請後は、DNSサーバーに「DNSレコード」を登録します。DNSレコードとは、ドメイン名(ホスト名)がどのIPアドレスと紐づいているかを示すデータです。

たとえば「example.jp」というドメインを使い、「www.example.jp」というホスト名とIPアドレスを紐づけたいとしましょう。この場合、以下のようなDNSレコードを登録する必要があります。

www.example.jp IN A 192.0.2.10

上記はDNSレコードのなかでも、「Aレコード」と呼びます。Aレコードは、独自ドメインを使ってサーバーを公開する際に最もよく使われる基本的なレコードです。

DNSレコードの登録手順は、お使いのDNSサーバーによって異なります。多くの場合、専用のコントロールパネル上から簡単に登録可能です。実際の手順については、DNSサーバーを提供するサービスのマニュアルを確認ください。

なおWindowsでは、以下の手順で現在登録されているDNSレコード(Aレコード)の内容を確認可能です。

  1. キーボードの「Windowsキー」を押しながら「R」ボタンを押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」メニューが表示されるので、検索欄に「nslookup」と入力し「ok」ボタンをクリックする
  3. 「nslookup」画面が表示されるので、検索したいドメイン名(ホスト名/「例:www.example.jp」)を入力し、「Enterキー」を押す

この手順で、nslookup画面に対象のDNSレコード(Aレコード)に登録されているIPアドレスが表示されます。

まとめ

独自ドメインでサーバーを公開するには、インターネット上からそのドメインに紐づくIPアドレスを検索できるようにすることが必要です。具体的には、ネームサーバー登録(申請)とDNSレコードの登録といった作業を行います。これら作業を行うためには、ドメイン管理サービスなどの専用サービスを利用するのが一般的です。

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