ホームページを作成して公開したもののGoogleやYahoo!で検索しても出てこず、どうしたら良いのか困られている方も多いかと思います。
反対に今まで検索にヒットしていたのに、急に検索結果に表示されなくなってしまうというケースもあります。
そこで今回は、ホームページが検索に出てこない原因についてご紹介します。
目次
ホームページが検索に出る仕組み
ホームページが検索に出てこない原因を突き止める前に、そもそもホームページ等が検索で出てくる仕組みについて把握しておく必要があります。
この本質を理解しないと一時的に問題が解決できたとしても、その後に再度同じ現象に悩まされてしまうことになります。
検索エンジンによる働き
キーワード検索を行った際に検索結果に表示されるには、検索エンジンという存在が関係しています。
この検索エンジンが各ホームページやSNS、動画など様々なコンテンツを探し出し、その情報を精査して検索エンジンに登録します。(コンテンツを探すことをクロール、登録をインデックスと言います)
なお、検索した際に表示される順番については、インデックスされた情報を元にGoogle側が定めるルールによりキーワード検索を行った際の表示ランキングが決定されます。
※Googleのアップデートやコンテンツの新しさなどで、ランキングは常に変動します。
検索表示にはインデックスまでがセットで必要
上記の通り、検索エンジンによる働きの陰でホームページが検索結果に表示されるようになります。
ここで勘違いしてはいけない部分として、ホームページなどに検索エンジンがクロールしに来てくれれさえすれば、それだけで検索結果に表示されるというわけではありません。
クロール後にしっかりとインデックされる必要がります。
この部分は目に見えにくい部分ですので、気にしなくてもいいと考えられる方もいるかも知れませんが、この部分が検索結果に表示されなくなる原因となるケースもありますので、意識しておく必要があります。
検索で出てこない原因について
それではここからが本題の「検索結果にホームページが出てこない」という問題について解説していきます。
原因は複数存在する
はじめに、検索結果に出ない原因は一つではなく、複数存在していることを知っておく必要があります。
当然、ホームページの運用で間違った行動をしてしまったことが原因で検索結果に表示されなくなっている状態になることがあります。
反対に、その原因の中には検索に出てこないことが正常、それが普通であるパターンも存在しますので、これに関してはホームページの運用方法を間違えたわけではありません。
加えて正しくホームページを運用できていてサイト管理者に非があるわけではなく、自分では対処が難しいような外的要因によって検索に出ない場合もあります。
そのため、まずは何が原因でホームページが検索で出てこなくなっているのか見極める必要があります。
検索で出てこない状態が正常であるケース
まずは、ホームページが検索に出てこないことが正常であるパターンをご紹介します。
新規ドメインで作成したホームページ
特にホームページを作成したばかりに多い原因の一つに、新規ドメインがGoogleにインデックスや評価されていないことがあります。
新しく取得したドメインで作成したホームページは、そドメイン自体がGoogleに認識されていないので、インデックスから評価を得られるまでの時間が必要で、目安としては3か月ほどは検索に出ない可能性があります。
なので、その間にホームページへの集客が必要な場合はSNSや広告など自然検索ではなく、他の経路からホームページへ誘導する施策が有効な手段となります。
【社名検索について】
検索は検索でも社名検索などに関しては、新規ドメインの場合でも検索結果に表示できる可能性があります。そのためには、Googleマイビジネスというサービスを利用して社名検索でヒットしやすくできます。
また、GoogleMap上で社名検索でヒットするようにできれば、そこにホームページへのリンクを設置することでユーザーを移動させることも可能です。
新規ページを公開したばかり
次に、ドメインを取得してから日数が経過していることを前提として、既にあるホームページ内に新しくページを作成した場合について。
ホームページ自体は既に検索で出てくる状態であっても、新しく作成したページを公開したての場合は、そのページは検索結果に表示されることはありません。
なぜなら、前述でご紹介の通り検索でヒットするようになるには、検索エンジンがその新規ページをクロールしたのち、インデックス・評価される必要があります。
そのため、公開したと同時にこれら一連の流れが完了することはありませんので、基本的には1~3日ほど待つことになります。
noindexでページ作成をしている
ホームページや各ページには様々な設定を行うことができますが、その設定の中にはサイトやページ単位でインデックスさせるか、インデックスされないようにするのかという設定があります。
- インデックスさせる:index
- インデックスさせない:noindex
※基本的にindexがデフォルトになっていますので、意図的に変更しない限りはnoindexで作成されることはありません。
そのため、ホームページ全体やページ単位でnoindexにしている場合は、検索結果にも表示されないようになります。
なお、このnoindexの用途としては、検索からは流入させずサイト内巡回しているユーザーにのみ閲覧して欲しいLPやCV目的のページなどに利用されることが多いです。
内的要因によってホームページが検索に出てこないケース
続いては、検索結果に出ない原因が内的要因によるもの、すなわちホームページの作成や設定に何らかの原因があるケースについてご紹介します。
サイトマップを作成していない
Googleのクロールがサイト内の巡回を手助けするためにサイトマップを用いられることがほとんどです。
しかし、このサイトマップは当然何もしなければ勝手に生成されるものではありませんので、自作もしくはツール等を用いて用意する必要があります。
なお、ツール等を使用している場合は新規ページも自動的にサイトマップに追加してくれる機能が搭載されていることもありますが、自作の場合は新規ページが増える毎にサイトマップを更新する必要がありますので、忘れないように注意する必要があります。
このサイトマップについて勘違いされやすい間違いがあります。
サイトマップは「インデックスさせるために必須の要素」と思われていることが多いですが、実際はサイトマップが無くてもホームページや各ページはインデックスされます。
あくまでもサイトマップは検索エンジンのクロールを手助けするものであって、必須ではありません。
とはいえ、サイトマップがあった方が確実にインデックスや評価を得るために有効な手段ではありますので、基本的には作成が推奨されます。
キーワード設定が適切でない
最近の検索エンジンの傾向としては必須ではありませんが、ホームページ自体や各ページでキーワード設定を行っていないと検索結果に表示されにくくなることもあります。
特にコーポレートサイトの中でも、社名や会社の住所や電話番号以外に事業内容に関する記述やキーワードが入っていない、もしくは画像などで済ましてしまっている場合は、社名検索でヒットすることはあっても、事業内容などに関するキーワード検索でホームページのどのページもヒットしないこともあり得ます。
なので、本来はページ内コンテンツにそういったキーワードを用いた記述が望ましいですが、不自然になる場合などに関してはメタキーワードなど用いて検索エンジンに何のページなのか認識しやすくすることも重要となります。
サイトの表示速度が遅すぎる
インターネット上にはアクセスと同時にすぐさまページが表示されるホームページの他にも、リンクをクリックしてから5秒や10秒といった体感としてかなり長い時間待たないと表示できないホームページも存在します。
もし、後者のような表示速度のホームページである場合は、その速度が原因で検索結果に出ないもしくは検索順位が落ちてしまっている可能性が考えられます。
このページ表示速度は、当然早ければ問題ありませんが、遅いホームページとなるとユーザーにとって有益ではないと検索エンジンに判断されて、検索結果でもヒットしにくくなります。
実際にページ表示速度に関してはSEO対策の項目の一つにも入っており、各社注意を払っている部分ですので、これが全てではありませんが一度問題が無いか確認する必要があります。
※ホームページの表示速度はGoogleが無償で提供しているPageSpeed Insightsで測定が可能です。
なお、ホームページの表示速度が遅い原因としては、そもそもサーバーが弱かったり画像サイズの最適化不足、ソースコード記述に問題があるなど様々な可能性が考えられます。
スマホ表示に対応していない
同じくSEO対策関連でもう一点、表示されない原因になっている可能性についてご紹介します。
その原因は、ホームページがスマホ表示に未対応のままになっている場合です。
現在Googleはモバイルフレンドリーというスマホやタブレットに最適化された表示で、それらの利用ユーザーにとって見やすいホームページであるかどうかも重要視しています。
そのため、スマホ表示未対応のホームページの場合は、それが原因で検索結果に出ないもしくは検索順位が落ちてしまっている可能性が考えられます。
一昔前まではホームページなどのWebサイトを閲覧する手段はパソコンからのみに限られていました。 しかし、現在ではパソコン以外にスマホやタブレット端末からアクセスされるユーザーが多くなっており、ホームページもそれらの端末に対して最適な表示になるようになっています。 そこで今回は、スマホ表示に未対応なホームページやこれから作成するホームページをスマホ表示対応にする方法についてご紹介します。 ホームペー…
YMYL領域を攻めている
ホームページの中でも事業用サイトではなく、メディアサイトで検索で出てこない場合にチェックが必要な項目としてYMYL領域に関するサイトになっていないかがあります。
このYMYL領域というのはYour Money or Your Lifeの略称で、人の将来的な幸福や健康、金融にまつわる情報のことを指しています。少し前まではこの領域でも特にほかのジャンルと変わりなくインデックスされて検索結果にも表示されていましたが、一時期このジャンルのホームページで偽情報の発信が横行するという時期がありました。
これを受けてGoogleが検索エンジンのアップデートを行い、結果としてYMYL領域では専門家や大学の教授などが関わっているホームページやページ以外はほとんど検索に出てこなくなりました。
特に医療関連のサイトの場合、そのサイトの所有者が医療機関や医大の教授など、そのジャンルで権威・信頼性のある人物や企業が運営しているサイト、もしくは監修しているページであることが検索結果に重要な要因となっている。
そのため仮に病院のホームページであっても、SSL EV証明書などでその病院が所有、運営するサイトであるという証明や紐づけが出来ていない場合は検索にもヒットしなくなります。
外的要因によってホームページが検索に出てこないケース
ホームページの作成方法や設定に問題がなくても、外的要因によって検索結果にホームページが出てこないケースもあります。
その数自体は多くありませんが、外的要因となると対策の取りようがないケースもありますので、ここに該当する場合は問題解決に時間がかかるケースもあります。
競合が強すぎるケース
ホームページに使用しているドメインもある程度取得から日数が経過しており、ホームページの作成や設定にも問題が無くても、キーワード検索などでなかなかページが表示されないことがあります。
この場合の原因として考えられるのでは、自社側に問題が無くても同じキーワードで作成されている競合となるホームページが強すぎて検索上位に入り込む隙がないというケースがあります。
社名検索などでは検索順位1位もしくは1ページ以内に表示されるが、社名以外のキーワードで一切表示されない場合は、SEO対策などの面で他社に負けてしまっている可能性が高いです。
この場合は、ホームページや運営に「間違っている部分」はありませんが、代わりに「足りていない部分」がある状態と言えます。
例:車買取〇△株式会社の場合
「〇△株式会社」で検索=検索順位1位
「車 買取」で検索=検索順位圏外
この場合は社名検索で1位を取れているので、ホームページの設定などに問題がないことが証明されています。しかし、社名を除いた関連キーワードで検索した際に検索順位が圏外になってしまっている場合は高確率で競合にSEO対策などの差で負けてしまっている状態にあります。
特に、車の買取というキーワードで言えば、実際に車の買取を行っている業者だけではなくアフィリエイトを行っている企業も戦っている激戦区となるキーワードとなりますので、特にこの現象が起きやすいジャンルとなっています。
もし、WordPressでホームページを作成されている場合は、SEO対策についてご紹介しているこちらの記事もご覧ください。
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スパム判定を受けている
外的要因の2つ目の原因は、ある意味内的要因ともいえるスパム判定によるものです。
これはホームページの作成時だったり、作成後に追加した新規ページやコラム記事などに使用するコンテンツを他社のサイトなどから丸々コピペしてしまっていたり、SEO対策の一つとして知られている被リンク獲得を自作するなど検索エンジンの性質を悪用しようとした場合に起きます。
この行為が発覚した場合、その行為がスパムとして判定され、Googleから検索結果に表示されないような措置を取られます。
もちろん挽回は可能ですが、一度こういったペナルティを受けてしまうと完全にリカバリーできるまでに年単位で時間がかかるケースもありますので、自社内はもちろん外注を利用する場合にもコピペチェックを行うことが推奨されます。
ホームページが検索に出ない時のチェック項目
ホームページが検索結果に出ない時、何かしら問題があるために起きている状況なのかを簡易的にチェックできる方法があります。
Googleアナリティクスでアクセスがあるか確認
まずは本当に検索にホームページが出てきていないのか調べるために、Googleアナリティクスでアクセス数と流入経路を調べます。
もし、Googleアナリティクスを確認した際に、自然検索からの流入が0になっていない場合は、単に1ページ目に表示されていないだけで、2ページ3ページ目に表示されていたり、他のキーワードで流入していることになりますので、ひとまずインデックスはされているという証明になります。
※どのキーワードで流入が発生しているかはGoogle Search Consoleで確認が可能(事前設定が必要)
Googleアナリティクスで判明する他のパターンとしては、ある日までは問題なく自然検索からの流入が発生していたが、それ以降急激に減少もしくは完全になくなってしまっている場合について。
この場合はその日や数日前に行った何らかの施策や設定変更が原因で検索結果に表示されなくなっている可能性がありますので、一旦元の状態に戻すことが重要になります。ただし、その時期にGoogleのコアアップデートなどが入っている場合は、アップデートによる順位変動が原因になっている可能性もありますので、その場合は一旦様子見するという選択肢も検討すべきです(コアアップデートによる変動初期は数日放置するだけで元に戻ることもあります)。
Googleサーチコンソールでインデックスやエラーの確認
上記でもご紹介のGoogle Search Consoleはどういったキーワード(クエリ)で表示されているのか確認できる以外にも、そもそもインデックスされているのかも確認することができます。
確認方法としてはGoogle Search Consoleの管理画面上中央にある検索窓にインデックスされているか確かめたいページURLを入力し検索をかけます。
その後に表示される画面にて、「URL は Google に登録されています」と表示されれば、そのページは既にインデックスされていますので、仮に今検索に出ていなくてもじきに検索に出る様になります。
※ページの品質が低すぎる場合は、インデックスされていても検索順位が圏外になることもあります。
Google Search Consoleには他にもページのエラーや対応が必要な項目なども確認できる機能が付いているため、まだ導入していない場合は管理などの手間もほぼありませんので、導入されることをおすすめします。
少しでも早く検索結果で表示させる方法
もしGoogle Search Consoleを使用してインデックスされていないことが判明した場合、少しでも早くインデックスさせる方法があります。
その方法は、ページのURL調査を行った際の表示画面右下にある「インデックス登録をリクエスト」を行うことです。
※「URL は Google に登録されています」と表示されている場合は、リクエストを送る必要はありません。
このリクエストを行うことで、少しでもインデックスを早めることができます。ただし、注意点としてリクエストをしても即座に対応してもらえるわけではありませんので、ここでも数日は待つ必要があります。
まとめ
ホームページがGoogleやYahoo!などの検索で出てこない原因として考えられる要因は複数ありますので、まずはどこに原因があるのかを突き止める必要があります。
中には新規ドメインに作成したホームページなど、検索結果に出てこないことが正常であるパターンもありますので、ホームページ運用を行いつつインデックスと評価がされるのを待つしか解決方法がないという場合もあります。
しかし、内的要因が原因になっている場合は、その要因を潰していくことで検索結果にも表示されるようになります。
もし、現状で検索結果に出てこないという状況にある場合は、この記事が参考になればと思います。
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