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セミナーレポート「防犯・防災・生産技術・設備管理のAI、画像鮮明化技術の有効活用」

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第5回 カゴヤ GPUコンピューティング・セミナー
「防犯・防災・生産技術・設備管理のAI、画像鮮明化技術の有効活用」

セミナーレポート「防犯・防災・生産技術・設備管理のAI、画像鮮明化技術の有効活用」

1/18(金)に、「防犯・防災・生産技術・設備管理のAI、画像鮮明化技術の有効活用」〜映像鮮明化技術の効果/生産ラインのサイバーセキュリティのIoTソリューション紹介 (クラウド活用イメージ)〜のテーマで当社主催のセミナーを実施しました。本記事ではその様子をレポートいたします。

今回のセミナーでは、AIや画像解析に活用できる映像鮮明化技術とOTデータの継続的な監視を行い、リスクを最小限に抑えるIoT管理システムをご紹介しました。

講師として映像鮮明化技術はアンフェイク社、産業用ネットワークのIoT管理システムについてはインフォメーション・ディベロプメント社をお招きしました。

尚、セミナーの第1部、第2部は動画でもご視聴いただけるようにご用意しております。
動画を視聴したい方は、ページ下部のフォームよりお申し込みください。
(配信期間 2019年7月末まで)

映像鮮明化技術とAI技術によるIoTシステムへの活用

第1部では、株式会社アンフェイク ソリューション企画推進部 上野 喜弘氏より、映像鮮明化技術の適用による効果についてデモンストレーションを交えて解説いただきました。

株式会社アンフェイク ソリューション企画推進部 上野 喜弘氏
画像鮮明化ソリューション

「鮮明化とは画像や映像の見えにくいものを見えやすくする技術で、ノイズ除去(マスキング)や周波数変換による暗い箇所を明るくすることが可能です。夜間の映像の場合、暗闇の箇所を明るくして、ライトなどで明るくなりすぎている箇所は暗くする、言わば人間が一番見やすい明るさに補正するようにプログラミングがされています。
また、壁の状態を調べる際は、エッジ強調することにより、「汚れ」か「クラック」、又は「剥がれ」なのかをはっきりさせる事ができます。このような補正が自動で出来ますので、機械学習させるための膨大なデータが必要になる画像解析やAIとも非常に相性が良い。例えば、天候や場所などの影響で、せっかく撮影したデータが機会学習のフェーズで認識できなければ再度撮影することになります。場合によっては、やり直しても鮮明に取れない環境ならAIで使うための学習データが集められないという事にもなり、最悪の場合、ビジネス計画がとん挫してしまう事にもなります。」と鮮明化技術と機械学習について解説されました。

水中で撮影した補正なしと補正ありの映像を並べて映しながら、「紹介している画像鮮明化ソリューションは、ソフトウェアで鮮明化技術を提供できるという点が一番優れている点になります。カメラへの組み込みやアプリでの提供も可能でリアルタイムも後処理にもどちらにも使えます。
例えばドローンなどで撮影する際にも有効に使えます。ドローンと映像化ソフトを使えば、水中や空中、靄などで見えにくいシチュエーションでも記録したデータを活用することができます。」と説明され、最後に当社でサービス化された画像鮮明化ソリューションについて紹介しながら「また、ネットワークカメラで撮った映像などクラウド環境でリダイレクトさせて鮮明化させて出力される事で幅広いビジネス展開も可能になっていきます。」と締めくくられました。

産業用ネットワークのIoT管理システム(サイバー攻撃対策)

第2部では、近年、企業ネットワークがランサムウェアに感染し、生産ラインの停止を余儀なくされた等のサイバー攻撃被害が報告されています。
甚大な被害を未然に防止するために、OTデータの継続的な監視を行い、リスクの可視化を行う新たなソリューションを株式会社インフォメーション・ディベロプメント 内山 史一氏より解説いただきました。

株式会社インフォメーション・ディベロプメント 内山 史一氏

「ICS(Industrial Control System:産業用制御システム)は、”製造の自動化支援→人員不足の解消や品質の安定化”、”機器等の稼働状況の見える化や故障予知→交換時期の把握”、”クラウドなどを利用した生産データ分析→生産性改善”を強化する目的でIoT導入が進んでいる状況です。
自動化で便利になる反面、これからのサイバー攻撃の被害として考えられる事は、“工場の機械が停止・遠隔操作される” ”検査データが改ざんされ、不良品が出荷される” ”稼働データが改ざんされ、機器の異常発見が遅れる”などの理由により工場での生産が停止して取引先に影響を与えるなど莫大な損失になる恐れがあるものになってきます。」とまず産業界でこれから起こる可能性があるリスクに関して説明されました。

産業用ネットワークのIoT管理システム(サイバー攻撃対策)

実際にあったサイバー攻撃の被害ニュースや攻撃のパターンなどを紹介され「Closedの環境であっても様々な機器がインターネットにつながる時代においては、運用管理を怠ると事故につながるので安心できない。
OTに特化したソリューションが必要になり、エンドポイント強化(アプリケーションホワイトリスト運用)、DPI(ディープパケットインスペクション)の対策ソリューションがあると説明された上で、“見えないものは”守ることができない」と解説され、そのソリューションとして自社で提供されているCyber-Xを紹介されました。
「Cyber-Xは、業界唯一の攻撃経路シミュレーションが可能で、修復の優先順位付け、ネットワークのセグメント化など対策計画を支援できます。」と解説されました。

トータルコーディネート提案の取り組みについて

第3部では、当社ソリューショングループ マネージャーの井川 知幸より、本日ご紹介いただいたサービスを含め当社のクラウド基盤を使ったトータルコーディネート提案の取り組みについて、簡単な例を通して説明させていただきました。

カゴヤ・ジャパン株式会社 ソリューショングループ マネージャー 井川 知幸
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