ホームページ作成と聞くと、プログラミング言語を使用してコードを書いて構築していくようなイメージを持たれている方も多いかと思います。
実際、一昔前まではプログラミング無しではホームページ作成はできませんでした。
しかしここ数年で便利なツールなども登場し、専門知識が無くともホームページが作れるようになりました。
今回はその方法についてご紹介いたします。
目次
プログラミング無しでホームページを作る方法
冒頭でもご紹介の通り、現在はプログラミン無し(ノーコード)でもホームページを作ることができます。
その方法も一つではなく複数の方法でホームページ作成が可能となっています。
それらの方法にはそれぞれ特徴がありますので、併せてご紹介します。
無料でホームページ作成可能なサービス
まずはプログラミング無しでホームページ作成が可能な方法の中でも、費用をかけることなく無料で作成できる方法についてご紹介します。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
Ameba Ownd | ・cyberagentのサービス(アメブロとは別) ・独自ドメイン可 ・スマホ表示対応 ・表示速度が遅い ・メールフォーム機能がない |
Jimdo | ・株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズのサービス ・40種のテンプレート ・スマホ表示対応 ・表示速度は速くない ・無料プランは自動で広告が表示される |
Wix | ・無料プランは自動で広告が表示される ・独自ドメイン設定は有料 ・チャット機能あり ・一部機能追加は有料 ・表示速度が遅い ・途中でテンプレート変更不可 |
STUDIO | ・独自ドメイン設定は有料 ・無料版は5記事までしか公開できない ・スマホ表示対応 ・表示速度は速くない ・テンプレートの作成も可能 ・上限PV数がある ・他のサービスと比較してネット上に情報が少ない |
上記は主にホームページの作成に利用できる無料サービスですが、これとは別に無料でECサイトを作成できるサービスも存在します。
有料のホームページ作成可能なツール
次に、有料ではありますが、上記でご紹介の無料ホームページ作成サービスよりも機能や制限がない方法についてご紹介します。
少しややこしいですが、上記でご紹介の無料サービスの課金版もここで紹介する有料サービスに該当します。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
有料版Jimdo | ・独自ドメインが可能になる ・自動広告を非表示にできる ・サーバースペックが強化される ・SEO対策が可能になる ・アクセス解析が可能になる |
有料版Wix | ・独自ドメインが可能になる ・自動広告を非表示にできる ・サーバースペックが強化される ・動画アプロードが可能になる |
有料版STUDIO | ・STUDIOバナーを非表示にできる ・独自ドメインが可能になる ・月間PV数の上限解放 ・公開可能な記事数が増える |
WordPress | ・サーバーとドメインを自分で用意 ・無料プラグインで自由に機能追加が可能 ・独自ドメイン可能 ・表示速度は最適なサーバーを選べば速い ・自由度が非常に高い |
各サービスともに、有料プランにすることで不自由な点はかなり軽減されます。
また、無料に拘らなければドメインとサーバーを自分で契約しなくてはいけませんが、最も自由度が高くサイト表示速度を上げられるWordPressという選択も可能となります。
ただし、WordPressはノーコードでも利用できますが、使用するテーマやプラグインで編集できない箇所を自分で編集する場合はHTMLやCSS、phpなどを扱える必要があります。
※余程のことがなければWordPressでそういった言語を触る必要はありません。
無料のホームページ作成サービスの特徴
上記でも少し触れていますが、無料で利用できるホームページ作成サービスについて、そのメリットやデメリットなどもう少し踏み込んだ内容をご紹介いたします。
無料ホームページ作成サービスのメリット
無料で利用することができるホームページ作成サービスのメリットは、主に以下の項目があります。
- 無料で利用できる
- 簡単操作で利用できる
- すぐさま利用可能
- 難易度が低い
無料サービスの最大のメリットは、やはり「無料」であるというポイントにあります。
有料の場合は、買切り型ではなくサブスク型になりますので、それがそのままランニングコストとしてホームページを所持している間ずっと必要になります。その点、無料サービスの場合はサーバーやドメインの費用もかからないため、完全無料で利用し続けることが可能となります。
他にも、無料のホームページ作成サービスのほとんどは操作がかなり簡単で、機械音痴な方であってもホームページ開設まで進めることができます。
また、無料であるためクレジットカードの登録や審査など不要で、サーバーも新しく用意するのではなく既にあるものを使用するため、申込を行ってから直ぐにホームページ作成や公開を行えます。
無料ホームページ作成サービスのデメリット
メリットとは反対に、もちろんデメリットとなる項目もあります。
無料で利用できるホームページ作成サービスのデメリットは、サービス毎に異なる部分がありますので、全無料サービスに共通しているわけではありませんが、その中でも下記のデメリットは共通していることが多いです。
- 独自ドメインが設定できない
- 勝手に広告が表示される
- 表示速度が遅い
- サービス名やロゴが表示される
- 必要な機能がつけられない
特に、企業用のホームページともなると、独自ドメイン不可や勝手に広告が表示される、無料サービス名やロゴが表示されるポイントが相手にマイナスの印象を与えてしまうため、無料サービスのデメリットは避けたいところです。
また、いずれも無料で利用できる範囲のサービスとなりますので、利用できるサーバーのスペックは低く、表示速度が一般的なホームページと比較して遅くなってしまう傾向にあります。加えて、無料ドメインを設定できる無料サービスは限られており、未対応の無料サービスで独自ドメインを利用するには有料版に切り替える必要があります。
有料のホームページ作成サービスの特徴
続いては、有料のホームページ作成サービスやWordPressのメリット・デメリットについてご紹介いたします。
有料サービスのメリット・デメリット
有料のホームページ作成サービスのメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・独自ドメインの設定が可能 ・簡単操作で利用できる ・様々な機能が解放されている ・無料版よりは表示速度が速い | ・費用がかかる ・サーバースペックは高くない ・どんな機能でも追加できる訳ではない ・デザインや細部の編集など限界はある |
基本的に無料版のデメリットにあった項目が有料サービスにすることで解消され、自由度は高くなります。ただし、自由度が高くなるといっても、あくまでもそのホームページ作成サービス内で対応できる範囲に限られた自由度になりますので、この点は注意が必要です。
サイト表示速度に関係するサーバーに関しても、無料版と比較すれば有料版の方がスペックが高くなることが多く、それに伴いサイト表示速度も改善されます。しかし、それでもサーバー単体で利用できるレンタルサーバーと比較するとやはり速度面では劣ってしまうことが多いです。
WordPressのメリット・デメリット
続いては、自分でサーバーをレンタルして使用することができるWordPressを利用した場合のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
・独自ドメインの設定が可能 ・簡単操作で利用できる ・サーバ―スペックを選べる ・自由に機能(プラグイン)追加できる ・デザイン(テーマ)の選択肢が膨大 ・操作方法などの情報がネット上に豊富 | ・費用がかかる ・利用開始に時間がかかる ・細部の編集には要プログラミング |
WordPressの場合は独自ドメインはもちろん、サーバーも自分で契約する必要があり、サーバー契約後はそのサーバーにWordPressをインストールする必要もあるため、実際にホームページ作成に移るまでの作業に時間がかかります。
※あらかじめサーバーにWordPressがインストールされているプランも存在します。
また、基本的にはプログラミング知識が無くても扱うことができるWordPressですが、より詳細なところまで編集したいとなると前述でもご紹介の通りHTMLやCSS、phpといった言語を使用することになるので、一気に難易度は高くなります。
WordPressは無料ホームページ作成のサービスなどと比較すると、こういったデメリットが存在します。しかし、そこをクリアできる場合はここで紹介しているサービスやツールの中で最も自由度が高く、必要な機能などは無料のプラグインを導入することで簡単に利用できます。
もちろん、ユーザー目線でホームページを作成できれば、作成したホームページを閲覧しているユーザーから見ても不便さを感じにくいメリットのあるサイトに仕上げることができるため、デメリットがあったとしても選ぶ価値のある選択肢となっています。
どちらがオススメ?
ここまで無料・有料のホームページ作成に利用できるサービスを紹介してきましたが、結局のところどのサービスが一番オススメなのかと悩まれる方もいるでしょう。
しかし、それを明記しなかったのは、一概にどれがオススメかと言えない理由があったからなのです。というのも、どういった用途や目的でホームページを作成するのかによって、最適解が変動してしまうため万人にオススメできる方法自体がありません。
そこで、ここではホームページの用途や目的別にオススメできる選択肢をご紹介します。
無料であることを重視する場合
ホームページ作成やその後のランニングコストがとにかく無料であることを重視したい場合は、無料で利用できるホームページ作成のサービスがオススメとなります。
この場合は、ドメインも独自ドメインではありませんがサービス内で取得することができますので、ホームページの作成・維持を完全無料で完結させることが可能となります。
ちなみに、無料サーバーや無料ドメインを利用してWordPressを無料で利用する方法もありますが、期限付きだったり表示速度が低速だったりと無料サービスよりもデメリットが大きいので、基本的にオススメはできません。
アクセス数を稼ぎたい場合
ホームページの中でも、GoogleやYahooなどの検索エンジンからの集客を目的としているホームページの場合、SEO対策が必要になります。そしてSEO対策の項目の中には「サイトの表示速度」も含まれていますので、無料サービスでは不適切です。
更にSEO対策にはキーワードの設定や画像・動画の最適化なども必要であるため、有料サービスの中でもこれらの設定が可能なWordPressを使ったホームページ作成が最適解となります。
ただ、WordPressの中でも利用するテーマによってはSEO対策を十分に行えないケースもありますので、WordPressでSEO対策を検討される方は以下の記事もご確認ください。
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長期運用を予定している場合
この先何年も運用していく予定のホームページであれば、サービス自体が終了してしまう恐れのあるホームページ作成サービスはリスクが高くなります。
しかもこういったサービスで作成したホームページは、他のサービスへ移動させることが難しかったリ、サービス専用のドメインを利用している場合は、他のドメインに切り替える必要があり長期運用したドメインパワーも無駄になってしまいます。
そのため、長期運用を検討しているホームページの場合はWordPressを使用したホームページ作成がオススメの方法となります。
もちろんWordPressを利用した方法でもサーバー提供事業者が事業を終了する可能性はありますが、WordPressで作成しているホームページはそのデータをドメインと一緒に他のサーバーに移動させることが可能ですので、作成したホームページを失うことはありません。
法人や事業用に使用する場合
法人や事業用途に用いるホームページの場合は、ホームページ作成サービスのロゴや自動広告が表示されているとそれだけで印象が悪くなってしまうため、無料サービスは非推奨です。
また、法人や事業用の場合はお客様からの問い合わせやWEB申込などの機能を必要とする場合が多いので、有料サービスやWordPressでホームページ作成が、更に先ほどもご紹介のように急にホームページが閉鎖されてしまうリスクも加味するのであれば、WordPressでの作成がオススメとなります。
ただし、例外として法人運営のECサイトの場合は、WordPressで作成するには反対に難易度が高くなりますので、この場合はBASEやジンドゥーといったECサイトに特化したサービスがオススメとなります。
まとめ
現在はこのようにプログラミング無しでもホームページの作成を容易に行うことが可能です。
その方法も多種多様で、無料のサービスから有料のサービス、そして自分でサーバーを契約しWordPressというCMSを用いて簡単にホームページを作成することができます。
ただし、それぞれの方法にはメリット・デメリットの両方があり、どのような用途のホームページかによって最適な方法が異なりますので、安さだけに惑わされることなく目的に合った方法でホームページを作成するようにしましょう。
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