0からホームページを作成しようと思うと、当然ながら費用がかかります。
今後ホームページの作成を予定している場合、この費用がどれくらいになるのか事前にある程度は把握したいところですが、どういったホームページにするかや自社で作るかの外注を使うのかによって費用感は大きく変動します。
この記事では、ホームページの作成費用の相場を用途別、そして自社制作と外注のケースでご紹介します。
目次
ホームページの作成費用は千差万別
冒頭でもご紹介の通り、ホームページの作成費用はさまざまな要因によって大きく変動します。
まずはその費用が変わる要因として、どの様なものがあるのかについてご紹介いたします。
ホームページの規模で変わる
ホームページの作成費用を決める1つ目の要因としては、どのくらいの規模のサイトになるのかという点です。
簡単なコーポレートサイトの様な5~10ページ前後のホームページであれば、作成が必要なページ数も内部リンクの設定などもシンプルになるため、作成費用も安く済ますことができます。特に作成するページ数で金額を決める外注先の場合は5万円前後で作成できるケースもあります。
しかし、反対に多種多様な商品やサービスを扱っている企業のサービスサイトであったり、ECサイトのような各商品ごとに複数のページが必要になる場合は、必然的にホームページのページ数は莫大になり作成費用も一気に跳ね上がります。
導入する機能で変わる
費用を決める2つ目の要素としては、作成するホームページに導入する機能とその量があります。
簡単な問合せフォームといった機能であれば、安価もしくは無料で導入することができます。
しかし、もっと複雑な機能だったりショッピング機能など強固なセキュリティが要求される機能を導入する場合は、それ相応の追加費用が発生します。
特に使いまわしが効かない、依頼するホームページ専用のオリジナル機能の場合、一から機能の開発を行うことになりますので、比較的高価になりやすく納期が長引くこともあります。
外注先で変わる
3つ目の要素としては、どういった外注先に依頼するのかによっても大きく金額は変わります。
もちろん自社で作成する場合は人件費のみで済むこともありますが、外注に出すとなった場合にはWebサイト制作会社に依頼するのか、もしくはクラウドワークスなどに登録されているフリーランスや副業として仕事を受ける方に依頼するかによって金額は変動します。
最安値は基本的に自社作成、次いでフリーランスへ依頼、そして一番高くなる可能性が高いのが制作会社です。
もちろん、一番高い代わりに納品物の品質だったり安心感は制作会社への依頼が群を抜いて高く、その後のホームページ運用などサポ―ト面も考えると制作会社が望ましいです。
ホームページの作成費用
ここからはどういったホームページを作成するのか、用途別に作成にかかる費用の相場をご紹介いたします。
なおここではサーバーやドメイン、SSL証明書にかかる費用は除いてご紹介します。
コーポレートサイト
まずは、シンプルな構成でページ数が少なくなる傾向にあるコーポレートサイト作成の場合について。
この種類のサイトの場合は、ホームページ作成の中のでも比較的手間も少ないサイトですので、作成にかかる費用が安くなりがちです。
相場 | 個人依頼 | 制作会社 |
---|---|---|
コーポレートサイト 5ページ | 3万円 | 40万~80万円 |
コーポレートサイト 10ページ | 7万円 | 70万~130万円 |
フリーランスなど個人依頼の場合、その大半がWordPressを使用したホームページ作成となりますので、かなり安価な価格設定になっていることが多いです。ただし、WordPressは初心者でも取り扱いができるため、本当に初心者のフリーランスの方も紛れている場合がありますので、事前に実績やどのようなサイトになるのかなどの確認は必須となります。
制作会社に依頼する場合でもWordPressを使用して作成されることはあります。実際、WordPressで作成されたホームページの方が納品後の更新作業等が簡単になりますし、何よりWordPressを利用されている制作会社の方が費用を抑えられる傾向にあります。
サービスサイト
次に、企業が提供する商品などを紹介するサービスサイトの場合の制作費用について。
これに関しては、どれだけの量の商品やサービスを扱っているのかによってもホームページの規模が変わりますので、それに比例して作成費用も変動します。
相場 | 個人依頼 | 制作会社 |
---|---|---|
サービスサイト 10ページ | 10万円 | 40万~130万円 |
サービスサイト 50ページ | 50~100万円 | 100万円~200万円 |
サービスサイト 100ページ | – | 200万円~500万円 |
サービスサイトの場合、さすがに個人のフリーランスで100ページ以上の大規模ホームページ作成を受け付けることは少ないので、基本的には依頼することはありません。
制作会社に関しては、50ページを越えてきた辺りから進捗情報の共有や制作途中の変更や修正など、制作会社と連携して作業を行う機会が増えるためページ数の増加以外にも、そういった情報共有の時間にかかる人件費などもかさんでいくようになります。
なお、上記の相場はあくまでも一般的なサービスサイトの場合の作成費用ですので、サービスサイト内に何かしらの機能を追加すると、その費用も加算されていくことになります。
メディアサイト
コーポレートサイトやサービスサイトとは少し異なりますが、企業が運用するメディアサイトの作成を依頼することも可能です。
こういったメディアサイトの場合は、最終的に莫大な数のページ数になることが予想されますが、そのページ数を増やす作業は主に企業側の人間が行うため、その元となるメディアサイトの枠組み自体はかなり少ないページ数で完成させることができます。
相場 | 個人依頼 | 制作会社 |
---|---|---|
メディアサイト 5ページ前後 | 3万円 | 5万~100万円 |
メディアサイトの場合、フリーランスに依頼するとなると十中八九WordPressを使用した作成となりますので、納品後も簡単なマニュアルを作成すれば社内の誰でも更新できるようになります。
制作会社に依頼する場合もそういったメリットがありますので、WordPressで制作されることが多く、制作にかかる費用も安価になります。ただし、WordPress以外の方法でメディアサイトを作成する場合は、その後の更新のしやすさなども考慮したメディアサイトに仕上げるとなると、制作会社側でかなりの工数が必要になりますので、金額も一気に跳ね上がります。
ECサイト
ECサイトの場合は、ページ数もさることながらショッピング機能やセキュリティ強化、その他在庫数と連動させたシステムなど制作に必要な技術力も格段に難しいものになりますので、費用はグッと高くなります。
相場 | 個人依頼 | 制作会社 |
---|---|---|
ECサイト 完全オリジナル | – | 500万~数千万円 |
当然ECサイトともなると案件の大きさも相当なものになりますので、個人依頼という選択肢はなくなり、制作会社一択となります。
ただ、この相場は完全オリジナルのECサイトを作成する場合にかかる費用なのでかなり高額ですが、EC-CUBEなどオープンソースのプログラムを使用して構築する場合は、一気に相場は安くなります。
また、楽天市場やyahooショッピングなどに出店する場合、そのストアページの作成を代行を依頼することも可能です。
相場 | 個人依頼 | 制作会社 |
---|---|---|
ECサイト EC-CUBEなど | 10~50万円 | 100万~400万円 |
ECサイト ストア出店 | 1~3万円 | 3万~20万円 |
事前に確認が必要な部分
どのようなホームページの作成であっても、自社作成や外注であっても、着手する前に改めて確認が必要な項目がいくつかあります。
ホームページ作成で失敗が起きないよう、以下の項目に関してはチェックしておきましょう。
ホームページ作成の目的を明確化
とにもかくにも、なぜホームページを作ろうとするのか、その目的を改めて明確にする必要があります。
この作業を怠ってしまうと、目的にそぐわないホームページが完成してしまったり、売上に影響することがないコーポレートサイトなのに、作成に何十万何百万円とかかってしまうというケースも起こりえます。
また、外注に依頼する際にもホームページの目的を伝えていないと、目的達成のための導線が敷かれていない見た目だけのホームページになってしまうこともあります。
そうなると作り直しなども必要になる場合がありますが、状況によっては1から全て作り直しという最悪なケースも考えられますので、こういった失敗を防ぐためにも事前にホームページ作成の目的を明確にしておく必要があります。
サーバーやドメインの所有権
ホームページを自社作成する場合は気にする必要はありませんが、制作会社やフリーランスなど外注に依頼する場合にはサーバーやドメイン、SSL証明書の扱いをどうするのかを確認する必要があります。
これらは1年や数年単位で契約の更新が必要になるものですので、外注を利用する場合でも基本的に自社で契約・更新を行うことが推奨されます。
制作会社もほとんどの場合は事前に取得するよう伝えている企業がほとんどですが、稀にここを意識していない制作会社やフリーランスの方がいます。
契約更新が必要なものまで外注先に依頼してしまうと、数年後に外注先と連絡が取れずに契約が終了してしまい、そのタイミングでホームページが消滅してしまうこともありますので、ここは事前に確認が必要です。
もし、外注先が管理することになっている場合は、交渉してその部分のみ変更してもらうか別の外注先を探される方が将来的に考えても安全でしょう。
作成後の更新はどうなるのか
ホームページの自社作成、外注どちらの場合でも考えておかなければいけないポイントとして、ホームページ完成後の更新作業やページ追加をどうするのかも事前に確認しておく必要があります。
自社作成の場合は問題ないように思えますが、ホームページを作成した担当者一人しか扱えない状況だと、その担当者が怪我や病気で引継ぎする間もなく長期休暇になってしまった場合に、誰も更新できない状況になってしまいます。
外注の場合であれば、WordPressのような簡単な操作で更新するものではなく、Gitを使えないと更新できない仕組みになっていたり、制作会社しかログインできない編集画面などがある場合は、更新するためには必ずその制作会社を通す必要があり、その度に更新費がこの先ずっと請求されるというロックイン状態になってしまいます。
どちらの場合も会社としては不利益となりますので、こういった状況を避けるためにも事前にホームページ完成後の更新の方法について考えておく必要があります。
修正依頼の可否や回数制限など
主に外注にホームページ作成を依頼した場合に注意が必要な項目ですが、ホームページ作成途中や完成から納品までの間で修正依頼を出すことができるのかどうか、そして可能な場合には回数制限があるのかも確認が必要です。
事前に入念な打ち合わせを行ったとしても、その担当者と実際にホームページを構築する人間が異なる場合、どこかで軸がズレてしまう場合があります。
そうなると、本来こちらが依頼していたホームページではないものが納品されてしまいますので、修正依頼を出せないとなると何かと不都合が生じてしまいます。
なので、業者選びの条件として、途中もしくは完成から納品までの間に修正が可能であることを意識すると、臨んだ品質とデザインのホームページを納品してもらえやすくなります。
作成費用以外の項目
ホームページ作成をWebサイト制作会社に外注する場合、いくつかの制作会社に見積もりを出してもらい比較検討するかと思いますが、その際にはある制作会社特有の費用項目が入っていないかも確認が必要です。
基本的に制作会社への外注でかかる費用項目は共通する部分がありますが、納品時にWEB脆弱性診断費用を求められる場合もあります。
もちろん、脆弱性の診断自体は有益なものですので、それ自体は問題ありません。
ただし、金額面で言えば作成費用だけで判断するのではなく、そういった「作成費用以外の部分も含めたトータル」で比較することが望ましいです。
作成費用を安く抑える方法
このようにホームページ作成には大なり小なり費用がかかります。
そこで少しでも安く済ませようと、作成に必要な費用を削れないか考えると思います。しかし、必要な部分まで削ってしまうと安くなったとしてもホームページの品質が下がってしまう危険性が出てきます。
そうなると本末転倒ですので、ホームページ作成費用を安くするには無理のない範囲で対策を行う必要があります。
自社作成が一番安価
記事中でも何度か触れていますが、やはりホームページ作成を一番安く済ますとなると、自社内で作成する方法が最も安くなります。
もちろん社内にそれが可能なスキルを持っている社員がいることが前提条件とはなりますが、今はWordPressで誰でも簡単にホームページを作成することができますので、シンプルなホームページであれば時間をかけることでホームページの作成自体は社内完結が可能となります。
ただし、サービスサイトであったりECサイトやイベントサイトなどに関しては、導線の設計なども重要になり自社作成では難易度が高くなりますので、外注に任せた方が良くなることがほとんどです。
テンプレ―トを使用する
前述でもご紹介の通り、WordPressを使用することでシンプルなホームページであれば、経験が少ない方でも作成は可能となります。
その中でも、しっかりと業種などを意識し、よりクオリティの高いホームページとなると普通は難しくなりますが、今では業種に特化したWordPressテーマなども存在しますので、これを利用することでさまになるホームページを作成することが可能となります。
WEB担当者を任されたが、どうしたらいいかわからない。そんなお悩みを解決します。
業種か用途を選ぶだけで、WordPress で簡単にWEBサイトを作れます。プレミアムサポートにご加入いただけば、テーマの使用方法に関する技術的なお問い合わせもサポートいたします。これなら担当者が変わっても安心してサイトを更新いただけます。
もちろん、ホームページに用いる会社の写真やサービス・商品の宣材写真を適当に撮影してしまうと、それだけでも見た目の印象を大きく落としてしまう可能性がありますので、そこが難しい場合は専用のカメラマンに撮影だけを依頼するという方法もできます。
この場合はテーマの購入代金(買切型)やカメラマンの依頼費用は必要になりますが、全てを外注に依頼するよりは安く済ませられます。
画像などの素材を自分で用意
シンプルなサイトではなく、サービスサイトやECサイトなど導線やボタンの配置、SEOを考慮したサイト内構成など細かい部分も重要になってくるサイトでは、サイト作成経験の豊富な社員がいない限りは基本的に自社作成は不可能です。
もちろんホームページを作るだけであれば可能ですが、そのホームページの目的を果たすことは非常に難しくなります。よって、そういった種類のホームページの作成には外注依頼が必須となりますが、その場合でも費用を抑えられる方法はあります。
その方法は、1から10まで全て外注に丸投げするのではなく、ホームページに使用する画像やアイコンなど、自社で準備できるものは自社で撮影や作成し、そのデータをホームページに使用してもらうようにすることです。
もちろん契約内容によっては対応できない制作会社もありますが、対応できる場合は制作会社側でそういった素材作成にかける工数が減りますので、その分の費用を抑えることが可能です。
ただし、前述でもご紹介の通り、自社で作成する画像などの素材のクオリティが低くなる場合は、その素材が折角のホームページの見た目を悪くするケースもありますので、無理に素材を自社で用意することだけは避けましょう。
まとめ
ホームページの作成にかかる費用はホームページの種類や規模によって大きく変動します。
また、自社で作成する場合は人件費や素材、テンプレート代などで済ますことができますが、フリーランスやWebサイト制作会社に依頼する場合にはそれなりの金額が必要になります。
ただ高くなる分、納品されるホームページの品質はハイクオリティなものになりますので、品質が重要になるホームページの場合は外注で、品質がホームページの目的をさほど左右しない場合は自社作成などあくまでホームページの目的に沿った方法で作成されることが推奨されます。
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