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ECサイト構築の基礎知識~3種類の方法とメリット・デメリット解説~

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これからネット通販を始めたい方に、ECサイトの3種類の構築方法を使う場合の費用目安、手順、メリット・デメリットを初心者の方にも分かりやすくまとめました。

ECサイト

ECサイト構築、3種類の方法とメリット・デメリット・費用まとめ

ECサイトを構築する方法としては、以下の3種類があります。

  • レンタルサーバーでEC-CUBEなどのパッケージを利用する方法
  • ショッピングカートASPを利用する方法
  • 楽天・Yahoo!等のショッピングモールを利用する方法

この項では、この3つの方法についてポイントごとに比較します。

費用目安の比較表

方法構築費用(初期)目安運用費用目安
パッケージ+レンタルサーバー数百円~数千円程度数百円~数千円程度
ショッピングカートASP数千円~数万円程度数千円~数万円程度
ショッピングモール(楽天・Yahoo!等)数万円程度数万円~十万円以上

最も低価格に運用できるのは、レンタルサーバーを借りてEC-CUBEなどのパッケージを利用し自分でECサイトを構築するパターンです。次に、ショッピングカートASP 利用、ショッピングモール利用の順に料金が高くなります。ショッピングカートASP やショッピングモールについては、提供される機能や掲載する商品数・画像の総容量などによって発生する費用に大きな差があります。

レンタルサーバーでEC-CUBEなどのパッケージを運用する場合、自分で構築すればもちろん構築費用がかからず表のような安価な価格で運用できる一方、構築や管理を制作会社に任せると高い費用が発生します。
依頼する制作会社によってピンキリですが、安くて数万円、高い場合は数十万円~100万円以上の費用が発生します。運用まで任せると月額としてさらに、数千円~数万円程度の料金がかかります。

ショッピングモール利用の場合、楽天市場であれば初期費用60,000円(税別)、月額費用はプランによって19,500円~100,000円(税別)かかります。その他、売上によってシステム利用料・ポイントシステム・アフィリエイトシステムの利用料・決済サービスの利用料などがかかりますのでご注意ください。
Yahoo!ショッピングの場合、初期費用や固定の月額料金は無料で利用できますが、楽天の場合と同様、売上に応じたポイントシステム・アフィリエイトシステムの利用料・決済サービスの利用料は発生します。

メリット・デメリット比較表

ここでは、ECサイトを構築する3つの方法についてそのメリット・デメリットを比較表にして簡単にまとめました。

メリットデメリット
パッケージ+レンタルサーバー・自分で構築・運用すれば安い費用ですむ。
・商品数・画像容量によって料金が高くなることがない。
・デザインやSEO(検索エンジンでより上位に表示されるための)施策を自由に行える。
・顧客管理の方法を自由に設定できる。
・独自ドメインで運用できる。
・宣伝・販売促進活動を1から自分で行う必要がある。
・自分で運営する場合は自己責任となりサポートを期待できない。
・構築や運用を開発会社に依頼した場合は、かえって他の方法と比較して高額になる。
ショッピングカートASP・構築済のシステムを利用できるので手軽で手間がかからない。サポートも手厚い。
・独自ドメインで運用できる
・宣伝・販売促進活動を1から自分で行う必要がある。
・商品数・画像容量によってはより費用のかかる上位プランを利用する必要がある。
・ECサイトを1から構築する場合と比べてデザインの選択肢が少ない。
・顧客管理などの機能を自由にカスタマイズできない。
ショッピングモール(楽天・Yahoo!等)・構築済のシステムを利用できるので手軽に利用でき運用の手間がかからない。サポートも手厚い。・売上に応じた別料金が発生する
・独自ドメインを利用できず、任意のSEO対策が行えない。

ご覧いただいたように、それぞれのパターンで一長一短があります。目的や予算、ECサイトの運営にかけられる時間などを踏まえてご自分にあった方法を選んでいただく必要があります。
以下、それぞれの方法ごとの詳細を費用や利用の手順をあわせて具体的に説明します。

自由度とコスト重視ならパッケージ+レンタルサーバー

レンタルサーバーでEC-CUBEなどのパッケージを使い自分でECサイトを運用することのメリットは、何といっても料金が安いことと自由なサイト運営が可能であることです。SEO施策・顧客管理も希望に近い方法を実現できます。

その一方で、レンタルサーバーの手配からECサイトの設定まですべて自分で行う必要があるので、専門的な知識が必要となり手間もかかります。サイトの動作に問題が発生した場合も自分で対応する必要があり、サポートは期待できません。制作会社に依頼すればその手間はなくなりますが、他の方法と比較して、もっとも高額となる可能性がありますので注意しましょう。

利用手順

  1. レンタルサーバー・ドメインを契約

ECサイトを構築・運用するレンタルサーバーを契約し、サイト名に利用するドメイン名を取得します。

  1. パッケージをダウンロード・インストール

パッケージを公式サイトなどからダウンロードし、レンタルサーバーへインストールします。

  1. ECサイトの設定

クレジットカードなどの決済用のサービスを申し込み設定をします。あわせてサイトのデザイン設定や商品登録を行い、準備が整ったらサイトを公開します。詳細は各パッケージのマニュアルを参考にしましょう。

おすすめECパッケージリンク集

手間なく簡単に開店したいならショッピングカートASP

ASP

ショッピングカートASPを利用することの大きなメリットは、構築済のシステムを利用できるため、初心者の方でも比較的手間なく簡単に開店できることです。すぐに開店したい場合もこの方法が適しています。
その一方で、構築済のシステムを使うため、パッケージ+レンタルサーバーを使う場合と比べると自由度が低いというデメリットがあります。また、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのモールを使う場合と違い、自分で宣伝・販売促進のための活動をする必要もあります。

利用手順

  1. ショッピングカートASP・ドメインを契約(アカウント開設)

ECサイトを構築・運用するショッピングカートASPを契約しサイト名に利用するドメイン名を取得します。

  1. ショッピングカートを設定

ショッピングカートASPが用意するコントロールパネルから独自ドメインやサイトデザイン・決済方法・商品登録などの設定をします。すべての準備が整ったらサイトを公開します。詳細は各ASPのマニュアルを参考にしましょう。

おすすめASPリンク集

※価格は2019年10月現在、各公式サイトに掲載されているものを調査しております

集客力を重視するならショッピングモール出店

楽天やYahoo!などのショッピングモールを利用する大きなメリットはその集客力です。特に大手のショッピングモールであれば常に一定以上の集客が見込めます。ただし、同じショッピングモール内にライバルが乱立しており価格競争などが激しくなるデメリットがあります。

利用手順

  1. サービス申し込み

サービスの利用申し込みをします。サービス側の審査などを経てアカウントが発行されます。

  1. 開店準備

サービスが提供するコントロールパネルを使って、サイトデザインの設定や商品の登録などを行います。準備がすんだらサービス側の開店審査が行われます。
審査後、ショップを開店できます。詳細は各モールのマニュアルを参考にしましょう。

おすすめモールリンク集

※いずれの場合も、売上に応じたポイントシステム・アフィリエイトシステムの利用料・決済サービスの利用料などが別途発生します。

まとめ

いかがでしょうか。ご覧いただいたように、ECサイトの開店方法にはいくつかの手法があり、それぞれメリット・デメリットがあります。2つ以上の方法を利用してお店を複数運営するのもよいでしょう。それだけ集客の可能性を増やすことができます。

パッケージ+レンタルサーバーを利用する方法がもっとも自由度が高いのでおすすめです。最近ではレンタルサーバーが簡単に自動インストール機能を用意していたりカスタマイズが簡単になっていたりしているので利用しやすくなっています。

EC-CUBEであればKAGOYAのマネージド専用サーバーでもかんたんインストールが可能となっております。

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