レンタルサーバーは様々な会社が様々なプランを出しているため、初めての方はどの様に選ぶべきか迷われることが多いです。
そこで、この記事ではレンタルサーバーの選び方として、サーバーの用途だったり重要なチェック項目についてご紹介します。
目次
レンタルサーバー選びで重要な5つの項目
なんの前情報もなくいきなりレンタルサーバーを選ぶとなると、確認すべき項目を見落としてしまい契約後に後悔してしまうことがあります。
しかし、事前に確認すべき重要な項目が何なのかを知っていれば、そういった失敗を回避することができますので、まずはレンタルサーバー選びの際に確認すべき項目についてご紹介いたします。
費用
1つ目の確認すべき項目は、レンタルサーバーの契約にかかる費用です。
レンタルサーバーの費用と聞くと「月額」をイメージされる方も多いでしょうが、実際は月額以外にも初期費用が掛かるレンタルサーバーもあります。
- 初期費用
- 月額
なので、まずはレンタルサーバーに対してどれだけの予算を割けるのか、そして希望のレンタルサーバーがその予算内に収まるのかどうかを確認する必要があります。
また、長期契約を検討されている場合は1年分の月額を一括払いすることよる割引制度を取り入れているかどうか、法人の場合は支払方法がクレジットカードだけではなく口座振替や請求書払いが可能であるかも確認する必要があります。
実績のある会社かどうか
2つ目に確認すべき項目は、レンタルサーバーの提供会社が実績のある会社かどうかという点です。
今やレンタルサーバーの提供会社はかなりの数になっていますので、その会社の信頼性や継続性などを加味して検討する必要があります。
新しく開業したての会社の場合、もちろんサーバーのプラン自体やお得なキャンペーンなどユーザーにとってメリットになるサービスを展開されるでしょうが、それが長期的に継続できなければ後々料金が高くなったり、事業の撤退により急いでサーバーの乗り換えを迫られるリスクも考えられます。
そのため可能な限りレンタルサーバーの提供会社は既に何年も事業を継続※させていたり、何かしらの実績を持つ会社が望ましいです。
※老舗企業であってもPHPの更新が滞っている会社も散見されるため、年数だけで判断するのは危険です。
サーバースペック
3つ目に確認すべき項目は、サーバースペックが適切かどうかです。
そこまでアクセスが多くなく、ページ数も少ないサイトに使用するレンタルサーバーであれば基本的にどのようなスペックのサーバーでも問題はありません。
しかし、大量のアクセスを集めるサイトもしくは集めるサイトにしていく予定であれば、安価なプランではスペック不足になり安定的なサイト表示ができない可能性があります。
もちろん高スペックなサーバーになればなるほど費用は高くなりますが、サイトに最適なサーバースペックを選ぶことがコストと目的(売上や集客数)をバランスよく保つ方法となります。
オプション等の機能
4つ目に確認すべき項目は、どのようなオプションを利用できるのかという点です。
基本的にほとんどのレンタルサーバーにはオプションが付いています。無料で利用できるものから追加申込が必要な有料オプションなど様々です。
- バックアップサービス
- アクセス制限
- Webメール
- リソース監視
- SFTP対応(通信の安全性からFTP接続より推奨されています)
- 無料SSL(簡単に無料SSLが使えるかどうか)
- IPS
- WAF
特にバックアップなどは個人・法人問わず導入が推奨されるオプションですので、無料オプションとして利用できるかどうかもレンタルサーバー選びには必要な項目となります。
【アクセス制限について】
アクセス制限(basic認証)は、近年ではセキュリティ上クラックされやすく事業者の立場からも最近は推奨されていませんので、過信し過ぎないようにしましょう。
サポートの質
5つ目の確認すべき項目は、サポート体制が充実している提供会社かどうかという点です。
レンタルサーバーの提供会社であれば、基本的にサポート窓口が設置されていますが、問題はその利便性にあります。
サポート窓口はメールだけなのか電話窓口も用意されているのか、問合せ受付は24時間対応なのか、そして問合せからどれだけの速度感で返事をもらえるのか。
チャット窓口があって便利だと思っていてもずっと離籍中だったり、海外事業者の場合はGoogle翻訳の様な直訳過ぎて返事があっても理解ができず解決に至らないといったケースも多いです。
特に法人や少しサーバーダウンで大きな機会損失に繋がる規模のサイト運営者にとっては、サポートの質は非常に重要な確認項目となります。これは土日祝だけブログなどを更新される個人の方にとっても、休日に問合せできるかどうかはレンタルサーバーを選ぶ上で重要な選定基準となるでしょう。
利用目的を明確にすることが重要
レンタルサーバーを選ぶうえでは、前述でご紹介した5項目を確認する必要があります。これらの項目を確認していれば、相当なイレギュラーが発生しない限りはレンタルサーバー選びで失敗することはありません。
ただし、これにはどういった利用目的でレンタルサーバーが必要なのかという部分を明確にできていることが大前提となります。
- 会社のホームページ(コーポレートサイト)で集客目的ではないが名刺代わりに欲しい。
- ECサイトを構築して大量にアクセスを集めてお客様にネットショッピングに利用して欲しい。
- 趣味で多少は凝ったデザインのブログを立ち上げたい。
いずれもレンタルサーバーで実現可能なサイトではありますが、利用目的によって最適となるレンタルサーバーのプランも異なります。
なので、まずは何のためにレンタルサーバーを必要としているのかを明確にすることから始めましょう。これができてようやく5項目の確認が意味を成すようになります。
用途別におすすめできるレンタルサーバー
上記を踏まえ、どの様な目的・用途のサイトに対しどういった特徴のレンタルサーバーが最適かをご紹介いたします。
趣味で使用する場合
趣味でブログを始めたかったり家族や友人たちと写真や動画を共有するといった用途の場合、レンタルサーバーのスペックは低くても問題ないので、シンプルに安いプランがあるレンタルサーバーが最適解となります。
ただし、誤操作などによりサイト内のデータが消えてしまう可能性を考慮するならば、無料でバックアップオプションを利用できるという条件を加えて選んだ方が安心ではあります。
- 低スペックのサーバーでも問題ない
- 無料のバックアップオプション
アクセスが多いサイトに使用する場合
アクセスが多いサイトに使用するレンタルサーバーを探している場合は、ある程度スペックの高いサーバーである必要があります。
もちろんアクセスが多いという事はそれだけ価値のあるコンテンツが入っていることも予想されますので、バックアップによるデータの保管は必要となります。
また、アクセスが多いサイトは短時間のサーバーダウンでも大きな損失に繋がる事もあるため、サポート体制が整っている会社である必要があります。
- 中~高スペックのサーバー
- バックアップオプションがある
- セキュリティ系オプションがある
- サポート体制が万全
法人で利用する場合(アクセス小)
法人が運用するサイトの中でも、そこまでアクセスの多くないコーポレートサイトなどの場合は、スペックもそこまで気にする必要がありません。
企業サイトが不正アクセスを受けてマルウェア拡散の目的で改ざんされた場合、サイトにアクセスするだけで閲覧者のパソコンがウイルスに感染するなど被害は甚大になり、社会的信用の失墜につながります。
たとえ名刺代わりのWebページで個人情報をサーバーに保存していなくてもセキュリティを重視する必要がありますので、IPSやWAFといった不正アクセスを遮断するセキュリティ系オプションは必要になります。
また、たとえセキュリティ対策が万全でも改ざん被害を受けてしまった場合に改ざん前の状態に早期復旧できうよう、世代管理できてすぐにリストアできるバックアップサービスを備えたレンタルサーバーを選びましょう。
サポートに関しては、法人という事で休日は社員も出勤していないので、平日に問合せが可能な最低限の体制でも問題はありません。
- 低スペックのサーバーでも問題ない
- IPSやWAFなどのセキュリティ系オプションがある
- 世代管理できてすぐリストアできるバックアップオプション
法人で利用する場合(アクセス大)
法人が運用するサイトで、ECサイトなど大量アクセスが日常的にある場合は、そのアクセス量に耐えられるだけの高スペックなサーバーが必要になります。
もちろんこういったサイトの場合は平日・休日関係なくアクセスが集まりますので、万が一に備えて24時間365日問い合わせが出来るサポート窓口が必須となります。
もし、お客様の個人情報やカード番号なども扱うサイトの場合はセキュリティも万全にする必要があります。IPSやWAFなどのセキュリティ系オプションのほか、もしもの場合に備えて高機能なバックアップサービスも必須となります。費用よりも性能重視でレンタルサーバーを選ぶことが推奨されます。
- 高スペックのサーバー
- サポート体制が万全
- IPSやWAFなどのセキュリティ系オプションがある
- 世代管理できてすぐリストアできるバックアップオプション
イベントサイトなど
花火大会などイベントサイトやCMや広告で一時的にアクセスが集めるサイトといった特殊な用途の場合は、回線とサーバーのスペックでレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
こういったイベントサイトなどの場合、イベントの時期にだけアクセスが異常に跳ね上がる傾向にあります。しかし、その最も負荷が高い状況にあわせて高スペックな回線とサーバーを契約してしまうと、アクセスが集中するタイミング以外ではオーバースペックになってしまい費用対効果が悪くなります。
そのため、こういった特殊なサイトの場合は、アクセスが集中するタイミングだけ回線を増強したり、サーバーを強化できるオプションが使えるレンタルサーバーを選ぶ必要があります。
具体的にはオリジンアシストが該当し、大量アクセスが予想される月だけ有効にできるオプションであれば、普段はサーバー費用を抑えつつアクセスが増えるタイミングでオプション費用だけ追加して、コストパフォーマンスを高めることが可能です。
- 中~高スペックのサーバー
- 特定の期間だけ回線を増強できるオプション
- 特定の期間だけサーバーを強化できるオプション
幅広く対応可能なKAGOYAのレンタルサーバー
カゴヤのレンタルサーバーには多様なプランがあり、様々な用途に対応できるオプションを利用できます。
そのため個人利用はもちろん法人にも利用しやすい特徴を持ったレンタルサーバーとなっています。
【カゴヤのレンタルサーバーの特徴】
- 様々なプランを用意
- 豊富なオプション
- 万全のサポート体制
- 自社運営のデータセンター
- プロスタッフによるサーバー乗り換えサービス
安価~高性能まで対応
カゴヤのレンタルサーバーは様々なプランから選ぶことができます。
メール機能など必要な機能を削った440円/月から利用できるコスパ重視プランから、他のサーバー契約者からの影響を全く受けない専用サーバーを利用する大量アクセスにも耐えられる高性能プランまで幅広いプランを取り揃えています。
そのため、用途に合わせて最適なレンタルサーバーを利用する事が可能です。
オプションで用途に合わせたサーバーにカスタマイズ可能
もちろん、単純にプランの種類が多いだけではなく、プラスで追加できるオプションも豊富に取り揃えています。
標準搭載の無料オプションから有料だが非常に有能なオプションなど、用途に合わせてオリジナルの組み合わせでサーバーを利用する事が可能です。
無料オプション | ・無料SSL ・バックアップ(10GBまで無料) ・FTPアクセス制限 ・SFTP対応 |
有料オプション | ・トラフィックブースター ・オリジンアシスト ・WordPress脆弱性診断 ・サーバー乗り換え安心おまかせパック |
迅速なサポート体制
カゴヤではお客様のお困りごとに対し解決まで丁寧にお待たせすることなくサポートできる体制を整えており、メールサポートだけではなく電話サポート窓口も設置し、お問い合わせからご返答まで迅速に行うことが可能です。
また、障害に備えて24時間365日受け付けている緊急時のお問い合わせフォームも設けており、そこから問い合わせすればデータセンター常駐のエンジニアがすぐに復旧対応できる体制が整っています。
なお、レンタルサーバーではありませんが、KAGOYA FLEXというクラウドサービスでは、電話サポートも24時間365日体制で受け付けており、ミッションクリティカルなIT基盤も安心してお任せいただけます。
自社のデータセンター
カゴヤでは、提供するサーバーを格納するデータセンターを自社で管理・運用しています。そのたデータセンターに設置しているサーバー機器・ネットワークに関するお問い合わせに関しても、迅速に対応することが可能となっています。
加えて、データセンターは京都の内陸部にあるけいはんな学研都市にあります。この付近の1級河川から50mの高台にあるため津波・洪水の心配もなく、加えて該当エリアでの30年以内の大震災発生確率は0〜5%とされています。よって自然災害に対しても非常に安全性の高いデータセンタ―となっています。
サーバー乗り換えサービス
カゴヤでは他社サーバーからのサーバー乗り換えが可能で、その移行作業を代行するサービスを用意しています。
このサービスはツールではなくカゴヤの専任スタッフ、つまり人の手によって移行作業を代行します。そのため、ツールではエラーが発生し移行不可能となるケースであっても、安全に確実性をもって移行作業を進めることが可能です。
なお、移行の作業や移行の実行日などは事前の打ち合わせにて希望を出すことも可能です。
まとめ
最適なレンタルサーバーを選ぶには先にどういった目的、用途で使用したいのかを明確にする事が重要です。
ここを明確にすることで、後の5項目のチェックが意味を成すようになります。
人によっては、レンタルサーバーの用途を明確にする部分が億劫に感じる方もいるでしょうが、そこを乗り越えて手順通りの方法でレンタルサーバーを選ぶことができれば、契約後に後悔することなく安定したサイト運営が可能となります。
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