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EC-CUBEとは?できること、機能をわかりやすく解説します

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ECサイトをオープンさせたい!と思って調べると、よく見かけるのが「EC-CUBE」。EC-CUBEとは、無料で使えるオープンソースのECサイト構築パッケージのことです。EC-CUBEは無料にもかかわらず、豊富な機能が標準で装備されている上、操作も比較的簡単にできます。ここではその機能やメリット、導入までのフローをわかりやすく解説していきます。

※最新情報として、セキュリティ対策についても追記しています。詳しくはこちらからご覧ください

EC-CUBEの紹介

EC-CUBEとは?

日本企業の株式会社イーシーキューブが提供している、ECサイト構築パッケージの名称です。日本発で、シェアは国内NO.1のオープンソースのソフトウェアです。(第3回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査)

ECサイトの運営や管理に特化したCMS(コンテンツマネジメントシステム)で、詳しい知識を持たなくても導入が可能です。大手ECパッケージは多くの場合有料ですが、EC-CUBEは無料で使用できます。改変も自由なので、カスタマイズやプラグインの導入によって、定期購入やBtoBサイト・オンライン予約など、様々な販売形態にも対応できます。

尚、最新バージョンは4.2です。

EC-CUBEでできること

EC-CUBEの活用

EC-CUBE にはECサイトの運営に必要な基本機能が網羅されているため、必要な機能を独自で探し回る必要はありません。さらに優れている点は、そのプログラムの拡張性と豊富な関連サービス(有料と無料共に有り)があることと、日本国内の開発と制作環境が充実していることが挙げられます。また、ECサイトの規模の大小に関係なく使うことができます。

それでは公式サイト「機能一覧」ページより、無料で利用できる基本機能を紹介します。

管理機能

まずは店舗運営に不可欠な管理面についてです。その運営を正確かつ効率良く行うために、以下の管理機能が備わっています。

  • 認証機能
  • 商品管理
  • 受注管理
  • 会員情報管理
  • コンテンツ管理
  • メルマガ配信
  • 売上集計

特に重要な機能は、以下の4つです。

商品管理商品とその関連情報の登録や編集を行います。CSVファイルでの一括登録も可能で、円滑に実行できるように、ひな形となる見本のファイルも用意されています。
受注管理受注マスターと受注登録があり、注文者・受注商品・支払方法・配送先の情報より構成されています。CSV形式のファイルで一括ダウンロードができます。
会員管理基本的な会員情報に加えて、購入履歴も含まれます。
コンテンツ管理サイト全体のレイアウトの指定や、各ページの新規作成や編集などをまとめて行うことができます。また新規作成画面では、metaタグの埋め込みが可能です。

フロント機能

管理機能の次は、会員の操作画面を設定する機能です。売上に直結するので大変重要な役目を果たしています。

  • 商品紹介
  • 商品注文
  • お客様ページ
  • その他(お問い合わせフォームなど)
商品紹介商品の特徴を、魅力的なデザインやレイアウトでわかりやすく提示しています。商品購入の検討から、実際に購入手続きに移行するために最も重要な機能です。ユーザレビューやお気に入り登録機能も整っていて、購入促進に役立っています。
商品注文商品の購入手続きを滞りなく進めるための、各種プロセスが整っています。決済だけでなく、配送時間の指定まで可能です。
お客様ページ会員の登録から退会までを管理しています。注文履歴の表示やお気に入り商品の登録までが対応可能です。

EC-CUBE導入のメリット

EC-CUBEのメリット

ECに特化したCMSであるEC-CUBEを導入すると、以下のようにさまざまなメリットを享受することができます。

無料でインストールできる

大手ECパッケージはほとんどが有料です。そのため、ビジネスの特性や規模、自由度にあわせてシステム自体の開発を行う場合は、膨大なコストがかかります。

しかし、ECの標準機能を利用するだけなら、EC-CUBEで基本的なプログラムを利用するとよいでしょう。インストールも無料なので、大きな初期投資のリスクも極力抑えることができます。

日本製で導入事例も多く、信頼性が高い

オープンソース(ソースコードを公開しているソフトウェア)のECパッケージは、その多くが海外製です。一方EC-CUBEは日本製で、国内を中心に3万5,000店舗以上が導入している(株式会社イーシーキューブ調べ)パッケージで、サイト上でも3,000以上の構築事例が紹介されています。日本国内でこれだけ事例が多いことからも、安心して導入を決定できるのではないでしょうか。

標準でECサイトに必要な基本機能がほぼ揃っている

すぐにでも営業を開始するために、まずはパッケージに基本機能が組み込まれている必要があります。開店当初は、過剰な機能が運営の支障になることもあるため、注意が必要です。
EC-CUBEでは、ECに必要な基本機能は標準搭載されている他、追加機能はプラグインという形でも提供されており、必要な機能だけを導入することができます。
特に、ECに欠かせない決済機能は充実しており、一例として、「EC-CUBEペイメント」と呼ばれる決済サービスなどが公式のストアである「オーナーズストア」から提供されています。

自由にカスタマイズできる

EC-CUBEをある程度使っているうちに、運用している店舗特有の問題が発生する場合があります。その解決方法の一つとしてカスタマイズがありますが、カスタマイズがしやすい点もポイントです。

専門的なプログラムの改修という手段もありますが、拡張プログラム「プラグイン」によって、手軽に誰でも実施できる手段も用意されています。EC-CUBE最新の4系プラグインは、決済、デザインテンプレート、集客、顧客管理、販促など300種類以上用意(一部は有料で販売)されています。

利用者のためのコミュニティと情報が充実している

6.4万人のEC-CUBE利用者が登録する「開発コミュニティ」の場が、XOOPSにて提供されています。ここでは質問や会話することで交流でき、ECパッケージ初心者でも効率的に問題解決できます。
また、よくある質問を検索できるサポートサイト開発者向けのドキュメントサイトSlackユーザーグループの勉強会ガイドブック等も充実しています。

もちろん、インターネット上にも多くの役立つ記事が公開されています。検索により情報の取捨選択が必要なため、多少は手間がかかりますが、こちらも重要な情報源となっています。

セキュリティの情報もまとめられている

その重要さは理解していても、商品の販売管理や販促の業務が優先的になり、セキュリティの対応がおろそかになったことはないでしょうか。正しい情報はどれか、何から始めたらよいか、迷うことも多いかもしれません。

EC-CUBEでは、安全に利用するためのセキュリティ対策がまとめられており、チェックシートやプラグインを使うことで、適切な対応を行うことができます。
主なポイントは以下の3つです。

  • EC-CUBEセキュリティチェックシートの確認
    運用環境セキュリティチェックシートが提供されている他、プラグインを使うことでチェックシートの内容を簡単に確認することも可能です
  • セキュリティ専門企業やパートナーへの相談
    セキュリティ専門企業による無料診断や、EC-CUBEを得意とするパートナー企業の紹介がされており、セキュリティの相談をすることができます
  • EC-CUBEに特化した攻撃も防ぐ公式のWAF(※)
    イーシーキューブ社が提供するWAFは、従来のWAF機能に加え、EC-CUBEに特化した攻撃も防ぐことができます(初期1万円・月額1万円~)※WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションへの攻撃を検出・防御し、Webサイトの改ざん、情報流出を防ぐサービスです


EC-CUBE公式WAFは、EC-CUBE公式サイトのWAF紹介ページからEC-CUBE開発元のイーシーキューブ社が直接、導入の相談を受け付けています。

EC-CUBEの動作環境

EC-CUBEを動作させるためには、以下のシステム要件を満たす必要があります。またEC-CUBEのバージョンによって、システム要件は若干異なります。最新版(4.2系)の場合は、上記のリンクに記載のある内容をご覧ください。

なお、CPU・メモリ・HDDなどのハードウェア要件は、公式サイト上には明記されていません。これは利用者側の対応ブラウザについても同様です。

利用者が独自にレンタルサーバーなどにインストールする際は、くれぐれもサーバーの動作環境にお気をつけください。

動作しないリスクを回避するためには、動作確認がとれていて、簡単インストールに対応したレンタルサーバーを選択するようにしましょう。こちらの章の最後でご紹介します。

WEBサーバー

Apache(2.4.6)は、動作確認済みです(mod_rewrite / mod_ssl 必須となります)。

PHP

PHPのバージョンでは、7.4 〜 8.1が動作確認済みです。PHPライブラリとして、必須と推奨の指定が多くあり、正しく快適に動作させるためには、全て組み込んでいなければなりません。詳しくは、システム要件ページの「ソフトウェア要件(4.0系)」を参照してください。

データベース

通常の用途で、動作が確認されているデータベースとそのバージョンは、PostgreSQL(10.x 〜 14.x) (pg_settingsテーブルへの参照権限が必須)とMySQL(5.7 or 8.0) (InnoDBエンジンが必須)です。

レンタルサーバー

EC-CUBEに限った話ではありませんが、導入には、最初から動作可能なレンタルサーバーを選択する方が賢明です。その際のポイントは以下の通りです。

  • 簡単インストールに対応したサービスの方が早くて確実
  • EC-CUBE単独で一つのサーバーを使用する方が、快適で安定する

KAGOYAで提供しているレンタルサーバーもEC-CUBEが動作可能で、全プランが他のユーザーの影響で受けない専用サーバーということもありEC-CUBE利用者に人気があります。

EC-CUBEの導入フロー

では、はじめてEC-CUBEを導入する場合、開店までには具体的に何をすればいいのでしょうか。下記にまとめてみました。公式サイト「EC-CUBEとは」ページの「開店までのSTEP」の項目をもとに、補足しながら解説します。

  1. 無料のデモサイトで、実際のフロント画面と管理画面の動作を確認する
  2. 対応サーバーを用意する(前項の「レンタルサーバー」からの選択が無難)
  3. EC-CUBEをダウンロードし、サーバーへインストールする(簡単インストールが便利)
  4. 決済方法を決定・申込・導入する(「EC-CUBEで使える決済サービス」参照)
  5. EC-CUBE管理画面の基本情報を入力・設定する
  6. デザインなどのカスタマイズをする(デザインテンプレートプラグイン有。一部有料)
  7. 正式公開前の動作確認
  8. ECサイト正式オープン

EC-CUBE側で必要な設定に関しては、公式で画像付きの解説ページが用意されています。

EC-CUBEのファイルサイズは40MB程度なので、ダウンロードするには比較的コンパクトなプログラムです。なお、利用者が独自にダウンロードする場合には、最初に会員登録が必要です。

まとめ

ここまでいかがでしたか。EC-CUBEの特徴と導入のメリットを中心に解説してきました。ここまででおわかりいただけたかと思いますが、ECに特化し、導入と運営のノウハウが凝縮しているEC-CUBEをおすすめします。

また、KAGOYAのレンタルサーバーは他のユーザーの影響を受けない契約者だけで専有できる専用サーバーであるため、EC-CUBEを構築するサーバーとして人気がございます。

ぜひKAGOYAのレンタルサーバーを活用して、素敵な店舗を開設し運営してみてはいかがでしょうか。

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